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婚約者「明日の両家顔合わせはなしで♪」浮気相手と嘲笑…「私が代わりに♡」救世主の正体に婚約者が震撼

  • 2026.7.21

私には、職場で出会い、数年間の交際を経て婚約に至った女性がいました。彼女は明るく社交的な性格で、社内でも交友関係が広いタイプ。私たちは同じ部署で働いており、周囲の同僚たちからも祝福され、まさに順風満帆な日々を送っていると信じて疑いませんでした。

待ちに待った両親との顔合わせ。ささやかな幸せが崩れ去るまで

地方で暮らす私の両親は、私が結婚の報告をしたとき、電話口で涙を流して喜んでくれました。「やっと安心できるわ。どんなお嬢さんなのか、早く会いたいね」と、母は弾むような声で語り、父も照れくさそうに「しっかり頼むぞ」と背中を押してくれたものです。


そして迎えた、両親と婚約者の顔合わせの前日。両親は新幹線に乗ってわざわざ東京まで来てくれることになっており、私はホテルのレストランも予約し、手土産の準備も万端。「明日はいよいよだな」と、胸の奥にじんわりと広がる温かい幸せを噛み締めていたのです。

信じられない裏切り。前日の夜に突きつけられた残酷な現実

事件が起きたのは、顔合わせ前日の夕方のことでした。明日の準備の最終確認をしようと彼女のスマートフォンに連絡を入れたものの、まったく繋がりません。胸騒ぎがしていると、彼女から連絡が。

ホッとしたのも束の間、彼女は悪びれる様子もなく、ビデオ通話で冷たい視線を私に向けて言い放ったのです。


「ごめん、明日の顔合わせは無しで」


その言葉に続くように、彼女の横から出てきた男性同僚が、ニヤニヤと薄笑いを浮かべながら「そういうことだから。彼女、俺が貰いますw」と告げたのです。


全身の血が逆流するような怒りと、言葉にならない絶望感が入り混じり、私はその場に立ち尽くすことしかできませんでした。数年間の交際、将来への約束、そして何より、明日上京してくる両親の喜ぶ顔。それらすべてが、彼らにとってはただの遊びの延長でしかなかったのです。明日、嬉しそうに到着する両親に一体何と説明すればいいのか。心の中は真っ暗闇に包まれていました。

絶望の淵での救いの手。「男嫌い」の先輩が下した驚きの決断

彼らとの電話が途切れた後、私は絶望感に苛まれていました。本当のことを話せば、両親はどれほど悲しむだろうか。そんな葛藤で押しつぶされそうになっていた時、後ろから一人の女性に声をかけられました。

彼女は、同じ職場で働く先輩社員。実は彼女、社長の令嬢でありながら特別扱いを嫌い、一般社員に混じって誰よりもストイックに仕事をする人でした。普段から男性社員からの媚びへつらいを冷たくあしらうため、社内では「男嫌い」と噂されている存在。そんな彼女が、憔悴しきった私の顔を見るなり、足を止めたのです。


事情を察したのか、彼女は静かに私の話を聞いてくれました。そして、私が両親への報告に苦悩していることを知ると、普段の厳しい表情からは想像もつかないほど穏やかな声で、こう提案してくれたのです。


「ご両親を悲しませたくないというあなたの気持ち、よくわかります。もしよければ、今日だけ私が彼女の代理をしましょうか?」


その言葉に、私は耳を疑いました。しかし、彼女の目は真剣そのもの。「嘘をつくことにはなりますが、ご両親を安心させて、あなたが冷静に状況を整理する時間を作るためです」と。その場しのぎの嘘をつく罪悪感はありましたが、両親の笑顔を守りたい一心で、私は彼女の厚意に甘える決断をしました。


顔合わせの席での彼女は、まさに完璧でした。持ち前の教養と気品、そして細やかな気配りで、両親をすっかり魅了してしまったのです。


「こんなにしっかりした、素敵な女性と出会えて、本当に安心したわ」
母の嬉し涙を見たとき、私は先輩への深い感謝とともに、必ずこの事態を自分の手で清算しなければならないと固く心に誓いました。

社内での嘲笑と反撃の狼煙。追い詰められる裏切り者たち

昼休み、私が一人でデスクにいると、元婚約者と浮気相手がわざわざ私のところへやってきました。


「親にフラれたって言えなくて、まだ落ち込んでるの? 惨めだね」


二人は周囲に聞こえない程度の声で私を嘲笑い、自分たちの優越感に浸っている様子でした。私が反論せずにいると、彼らの態度はさらにエスカレートしていきました。しかし、その時です。

「あら顔合わせは大成功したわよ?」
「というか、私の大切なパートナーに何か用かしら?」


凛とした冷たい声とともに現れたのは、あの社長令嬢の先輩でした。驚いて言葉を失う二人の前に立ち塞がると、先輩は手に持っていた数枚の書類を静かにデスクに置きました。


「あなたたち、業務時間中に頻繁に抜け出して逢瀬を楽しんでいたようね。タイムカードの虚偽申告、それに社用車の私的利用。すべて記録に残っているわよ」


それは私が冷静に集め、先輩の協力を得て裏付けをとった「勤怠の不正」と「会社のルールの重大な違反」の証拠でした。先輩は社長令嬢としての権力ではなく、一人の責任ある社員として、彼らの不正を理路整然と指摘したのです。


「婚約破棄に関する慰謝料の請求手続きも、すでに専門家を通じて進めているから。覚悟しておきなさい」

崩れ去る優越感と、前を向いて歩み始める新しい日常

先ほどまで私を嘲笑っていた二人の顔から、一瞬にして血の気が引いていくのがわかりました。証拠を突きつけられ、言い逃れができないと悟った彼らは、ただ震えることしかできません。

後日、二人の不正行為は人事部の知るところとなり、社内で厳正な処分が下されました。浮気相手の男性は遠方の部署への異動が決定し、元婚約者も社内での信用を完全に失い、逃げるように自主退職していきました。私のもとには彼女から泣きつくような謝罪のメッセージが届きましたが、もう二度と心を通わせることはありません。

すべてが終わった後、私は先輩に改めて感謝を伝えるとともに、両親には本当のことを話さなければならないと打ち明けました。

すると先輩は、「私も一緒に嘘をついたのですから、私からも謝らせてください」と言い、両親のもとへ同行してくれることに。

私は、顔合わせの前日に元婚約者から裏切られ、先輩に婚約者のふりをしてもらったことを正直に話しました。両親は驚き、最初は言葉を失っていましたが、最後まで黙って話を聞いてくれました。

そして先輩は、深く頭を下げたあと、まっすぐ両親を見つめました。

「ご両親をだます形になってしまい、本当に申し訳ありませんでした。ただ、あの日一緒に過ごし、彼がどれほどご両親を大切に思っているのかを知りました。もし彼とご両親が許してくださるなら、これからは嘘ではなく、彼と真剣にお付き合いしていきたいと思っています」

その言葉に、母は驚いたように目を見開いたあと、やさしく笑いました。

「今度は本当の顔合わせになるのね」

私たちはまだ結婚を約束したわけではありません。それでも今は、両親にも見守られながら、彼女との新しい関係を少しずつ大切に育んでいます。

◇ ◇ ◇

信頼していたパートナーからの突然の裏切りは、言葉では言い表せないほどの深い傷を心に残しますよね。特に家族を巻き込むようなタイミングでの出来事は、ご自身の悲しみだけでなく、ご両親への罪悪感も重なり、どれほどお辛かったことでしょう。


しかし、パニックに陥りそうな状況でも冷静さを失わず、証拠を集めて毅然と立ち向かった姿勢は本当に素晴らしいと思います。また、思わぬところから救いの手が差し伸べられたのも、日頃の真摯な態度があったからこそではないでしょうか。
生きていく中で、理不尽な悪意に晒されることは誰にでも起こり得ます。そんな時こそ、感情的にならずに事実と向き合い、助けてくれる周囲の存在に感謝できる心の余裕を持っていたいですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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