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浮気・不倫に走りやすい男性の「心理特性」が明らかに

  • 2026.5.8
Credit: canva

浮気や不倫はパートナーを裏切る行為であり、世間的にも悪行として認知されています。

しかし残念ながら、不貞行為をする人は決して少なくありません。

そんな中、ルーマニアのアレクサンドル・ヨアン・クザ大学(UAIC)の研究チームは、どのような心理状態にあると、不貞行為に走りやすくなるのかを調査。

その結果、「現在の恋愛関係に不満があること」「カジュアルな性的関係に開放的であること」が大きな鍵を握っていたようです。

研究の詳細は2025年12月9日付で学術誌『Sexual and Relationship Therapy』に掲載されています。

目次

  • 恋愛関係への不満だけでは、浮気願望は説明しきれない
  • 不貞行為に走りやすい心理状態とは?

恋愛関係への不満だけでは、浮気願望は説明しきれない

浮気や不倫は、単に「パートナー以外の人と性的関係を持つこと」だけを指すわけではありません。

現代の研究では、パートナーとの関係の中で合意されているルールを破り、相手に苦痛や悪影響を与える身体的、性的、感情的な行動として広く捉えられています。

そのため、どこからが浮気なのかはカップルによって異なります。

性的な関係を持つことを浮気と考える人もいれば、パートナー以外の相手と親密な感情的つながりを持つことを問題視する人もいます。

そして実際には、性的な浮気と感情的な浮気は別々に起こるというより、しばしば重なり合うことが知られています。

今回の研究で注目されたのは、こうした浮気への意図と関係する「ソシオセクシュアリティ」という心理特性です。

ソシオセクシュアリティとは、恋愛感情や長期的な責任を伴わない性的関係にどれほど開放的かを示す傾向です。

簡単に言えば、「深い交際や将来の約束がなくても、性的関係を持つことに抵抗が少ないかどうか」を表すものです。

もちろん、この傾向が高いからといって必ず浮気をするわけではありません。

しかし、一夫一婦的な関係のルールと個人の性的な価値観が衝突しやすくなるため、浮気への意図と関係する可能性があります。

研究チームは、恋愛関係への満足度が低い人ほど浮気への意図が高いのか、さらにその背景にソシオセクシュアリティが関わっているのかを調べました。

不貞行為に走りやすい心理状態とは?

研究には、ルーマニアの恋愛関係にある246人が参加しました。

平均年齢は24歳で、参加者の61%は女性、39%は男性でした。

72%は結婚していない恋愛関係にあり、28%は既婚者でした。

参加者は、浮気への意図、恋愛関係への満足度、ソシオセクシュアリティを測定する質問紙に回答しました。

その結果、現在の恋愛関係への満足度が低く、ソシオセクシュアリティが高い人ほど、浮気への意図も高くなっている傾向が見られたのです。

つまり、カジュアルな性関係に開放的であり、同時に現在の関係に不満を抱いている人ほど、パートナーを裏切りやすい状態にあったのです。

また、男性は女性よりも、ソシオセクシュアリティと浮気への意図の両方が高い傾向を示しました。

さらにチームは、「関係満足度の低さがソシオセクシュアリティの高さにつながり、それが浮気への意図を高める」という統計モデルを検証しました。

この経路は、男性では有意でした。

つまり男性参加者では、現在の恋愛関係に満足していないことが、カジュアルな性関係への開放性の高さと結びつき、それが浮気への意図の高さを予測していたのです。

一方で、女性ではこの経路は有意ではありませんでした。

この結果は、「男性は不満があると必ず浮気する」という意味ではありません。

むしろ重要なのは、男性の浮気願望には、関係への不満そのものだけでなく、「責任を伴わない性関係をどれほど受け入れやすいか」という心理特性が関わっている可能性が示された点です。

たとえるなら、関係への不満は火種のようなものです。

しかし、その火種が実際に大きくなるかどうかには、カジュアルな性関係への開放性という燃えやすさが関わっているのかもしれません。

ただし、この研究は一時点の質問紙調査であり、因果関係を証明するものではありません。

関係への不満が浮気願望を高めた可能性もありますが、反対に、もともとカジュアルな性関係への開放性や浮気への意図が高い人ほど、固定的な関係に満足しにくい可能性もあります。

今回の研究が示したのは、浮気や不倫の背景には、単なる「誘惑」や「不満」だけでなく、関係への満足度と個人の性的価値観が複雑に絡み合っているということです。

浮気願望は、ある日突然生まれる衝動というより、その人が関係にどれだけ満たされているか、そして性的な関係をどのように捉えているかの交差点に現れるものなのかもしれません。

参考文献

A key personality trait is linked to the urge to cheat in unhappy men
https://www.psypost.org/a-key-personality-trait-is-linked-to-the-urge-to-cheat-in-unhappy-men/

元論文

The roles of sociosexuality and gender in the relationship between relationship satisfaction and intentions toward infidelity: a moderated mediation model
https://doi.org/10.1080/14681994.2025.2595414

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部

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