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【男子バスケ日本代表】8月末からW杯2次予選へ。新天地の八村塁、サマーリーグを終えた河村勇輝は合流するのか

  • 2026.7.20

バスケットボール男子日本代表は「FIBA バスケットボールワールドカップ 2027 アジア地区予選」の1次ラウンド・グループBを4勝2敗の1位で突破。8月27日からスタートする2次ラウンドへ進む。どう勝ち抜けばカタール開催のW杯に出場できるのか。そして、代表合流が期待される八村塁、河村勇輝のNBA組の近況も改めて整理したい。

1次ラウンド突破も「自分たちを見つめ直して」(渡邊)

「中国戦に勝てたこと、アウェーで連敗しなかったことは良かったと思う。ここ(韓国戦)でも勝てたら良かったですけど、とは言え1次ラウンドを通過できたので、それは良かったんじゃないかと思います」

これは、今年2月にバスケットボール男子日本代表のヘッドコーチ(HC)に就任した桶谷大氏が「FIBA バスケットボールワールドカップ 2027 アジア地区予選1次ラウンド」Window3の2戦を終えて語った言葉だ。

画像: W杯アジア1次予選で指示を出す日本の桶谷HC=2026年3月、沖縄サントリーアリーナ

7月6日に行われたアウェーでの韓国戦。日本は「負けたら終わり」の相手が仕掛けてくるディフェンスに苦しみ、17本のターンオーバーを記録した。後半には2桁リードを許す展開となった。終盤の猛追で残り2.6秒には1点差まで詰め寄ったが、惜しくも79-81で敗れた。

ただ、92-73で快勝した7月3日の中国戦も含め、桶谷HCが掲げる「ペース&スペース」のコンセプトは随所に体現されていた。堅守からの速攻や、ハーフコートオフェンスで人とボールを動かしてスペースをつくり、得点を奪う好プレーが展開された。ジョシュ・ホーキンソン(#24)は中国戦で27得点、韓国戦では30得点を記録。渡邊雄太(#12)も中国戦16得点、韓国戦18得点と存在感を発揮している。

さらにベンチ組も奮闘した。中国戦では、ホーキンソンのバックアップとして川真田紘也(#99)が強烈なダンクを叩き込んでインパクトを残し、1年8カ月ぶりに代表復帰した比江島慎(#6)も得点やアシストで貢献。大ケガから約1年半ぶりに代表復帰した佐々木隆成(#33)は、中国戦で13得点を挙げ、韓国戦でも終盤のディフェンスで光った。

しかしチームには、Window3で連勝を逃した悔しさもにじむ。韓国戦後、渡邊は「チームとしても、これでちょっと目が覚めたじゃないですけど、自分たちの立ち位置というか、こういう試合をしていると強い相手に負けるというか、改めて今回思い知らされました。もう一度自分たちを見つめ直してやっていきたいと思います」と決意を明かした。

画像: 中国戦後、ファンに応える渡邊雄太(左)とジョシュ・ホーキンソン Photo by Hu Boyang/FIBA via Getty Images

2027年カタールW杯出場を目指す最終予選へ。2次ラウンドの対戦相手は?

次なる戦いは、2027年のカタールW杯出場を決める最後のステージとなる2次ラウンドだ。日本(世界ランキング22位)が入るグループFの顔ぶれは、中国(26位)、サウジアラビア(66位)、カタール(78位)、レバノン(33位)、韓国(56位)。1次ラウンドの成績が持ち越されるため、現在の順位は5勝1敗(得失点差+103)のレバノンに次ぐ2位(4勝2敗・得失点差+49)となる。

2次ラウンドはホーム&アウェー方式で行われ、3つのWindowで各チーム6試合を戦う。初戦のWindow4は、8月27日にアウェーでサウジアラビアと、31日に都内(予定)でカタールと対戦。続くWindow5は2026年11月に、Window 6は2027年2月に予定されている。日本が3大会連続のW杯出場を決めるには、グループF(カタール除く)で上位3チームに入るか、4位の場合でも、もう一つのグループEの4位と成績比較で上回る必要がある。

Window3の興奮も冷めやらぬ中、重要な一戦へ向かう日本代表。韓国戦後、齋藤拓実(#1)は最終予選に向けた課題として「ミスのところ。桶さんの体制になって期間が短いところもあるので、夏の(代表)キャンプでしっかりとチーム力を上げていって、出ている5人だけでなく、チーム全員が共通認識を持ってコートで戦えるようにしていかないといけない」とWindow4の準備を見据えた。

画像: 2026年3月に行われたバスケ男子W杯アジア1次予選に出場した齋藤拓実(右)

NBA組の合流はあるのか!? 八村は来季の所属先が決まる

2次ラウンドに向けて注目が集まるのは、八村塁と河村勇輝の代表合流が実現するかどうかだ。NBA組の2人が加われば、大きな力になることは間違いない。6月8日のメディアブリーフィングでも記者から質問が飛び、伊藤拓摩強化委員長は言葉を選びながら、次のように現状を明かした。

「前回(皆さまの前で)お話しさせてもらってから、なかなか新しい情報がないのが現状です。今も引き続きNBA側と確認をしながら、どのタイミングで彼らがプレーできるのかは、確認中です。メディアを通して皆さんもご存じのとおり、2人とも代表に対しての思いは非常に強い選手です。これは本当にNBAであったり、いろいろなところでの調整をした上でなるべく早く、皆さんと同じく、私もそうですし、現場も(彼らが)代表にジョインしてもらえたらな、というところです」

現時点で代表合流に関する新たな発表はないが、報道などから2人の近況を整理しておきたい。

まず八村塁は、ロサンゼルス・レイカーズとの契約満了に伴いフリーエージェントとなっていたが、7月7日(日本時間)にロサンゼルス・クリッパーズとの契約が発表され、来シーズンの所属先が決定した。

また、8月には八村が主催する次世代育成プロジェクト「BLACK SAMURAI2026」が今年も国内でスタートする。8月6日〜8日には、愛知県名古屋市で「BLACK SAMURAI SUMMIT 2026」を開催。招待選手の第一弾として、白谷柱誠ジャック(福岡大学附属大濠高2年)を含む3名が発表されているほか、日本バスケットボール協会との特別企画として、男子U18日本代表合宿との特別融合プログラムも実施される予定だ。

画像: 昨年8月の中高生らを指導するキャンプで、NBAの試合前に実践している練習を披露する八村塁(右)=IGアリーナ

河村勇輝は、ペイサーズでのNBAサマーリーグを終える

河村勇輝は、インディアナ・ペイサーズの一員として「2026 NBA サマーリーグ」に出場した。NBA挑戦は今夏で3年目。メンフィス・グリズリーズ、シカゴ・ブルズに続き、今回はペイサーズのユニフォームを着て、新たな契約獲得を目指した。

画像: インディアナ・ペイサーズから招待され「2026 NBA サマーリーグ」に臨む河村勇輝 Photo by Scott Taetsch/Getty Images

サマーリーグ初戦のキャバリアーズ戦では、途中出場ながら17分29秒のプレータイムで8得点、4アシストをマーク。コートイン直後にノールックパスで味方のシュートをアシストしたほか、ペイントエリアへの進入からターンアラウンドで得点を決めるなど、4クォーターでも出場機会を得て99-93の勝利に大きく貢献した。

その後も得点とアシストで存在感を示し、最終戦となったニューオーリンズ・ペリカンズ戦では約20分間の出場で5得点、12アシストをマーク。スピードを生かした展開力とパスで、司令塔としての力を改めて示し、今夏のサマーリーグを終えた。

現時点で今後の所属先や契約について正式な発表はない。NBAでの挑戦を続ける河村が、次にどのような道を選ぶのか。そして8月末に始まる日本代表のWindow4に合流する可能性があるのか、引き続き注目される。

八村は新天地でのシーズンへ、河村はサマーリーグを終え、次なるNBA挑戦へと歩みを進める。2人の代表合流は実現するのか。それとも、Window4は現在のメンバーを軸に戦うのか。8月27日のサウジアラビア戦に向け、日本代表の布陣から目が離せない。

【試合日程|2026年8月】男子バスケットボール日本代表

強化試合@SAGAアリーナ
・2026年8月9日(日)14:00(予定)vs.モンゴル代表
・2026年8月10日(月)18:00(予定)vs.モンゴル代表

強化試合@有明アリーナ
・2026年8月15日(土)19:00(予定)vs.韓国代表
・2026年8月16日(日)19:05(予定)vs.韓国代表

FIBA W杯2027アジア地区予選 2次ラウンドWindow4
・2026年8月27日(木) vs.サウジアラビア代表(アウェー開催)
・2026年8月31日(月)vs.カタール代表 (都内開催予定)

文=大橋裕之

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