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猫になった元社畜に仕掛けられたドッキリ。中身は会社員でも、猫の体が反応してしまい…?【書評】

  • 2026.7.20

【漫画】本編を読む

猫はきゅうりを見ると、ヘビと勘違いして、驚き、飛び退く――。そんな動画をSNSなどで見たことがある人は多いだろう。見ている側は思わず笑ってしまうが、突然背後にきゅうりを置かれる猫の側からすれば、たまったものではない。

『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話(モフ田くんの場合)』(清水めりぃ/KADOKAWA)は、元社畜のモフ田くんが、ある日突然猫になってしまう日常を描くコミック。描かれるのは、猫の愛らしさだけではない。猫になったからこその不自由さや、人気者になったがゆえの受難がコミカルに描かれている。

モフ田くんの後ろにきゅうりを置く広報担当。猫としての反応を期待されているわけだが、モフ田くん本人からすれば迷惑な話だ。しかも、きゅうりを見た瞬間、体はしっかり反応してしまう。中身は会社員なのに、猫の身体は猫として動いてしまい……。

SNS映えする写真がほしい。思わず笑ってしまう瞬間を撮りたい。 その気持ちは分からなくもないが、期待される側のモフ田くんを見ていると、申し訳ない気持ちになる。猫になったことで会社の人気者になった彼は、今日も撮る側の期待に振り回されながら、結果的にみんなを笑顔にしてしまう。中身が人間だと分かっているからこそ、気の毒なのについ口元がゆるむ。人気者になった猫社員の受難が、何とも可笑しい作品だ。

文=アサトーミナミ

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