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「3秒以内なら平気なんだから」見守り用のカメラで見てしまった最悪の光景。妻へ感じた恐怖とは

  • 2026.7.21

リビングに付けた小さなレンズ

4歳の孫を預かるようになって、リビングの棚の上に見守り用のカメラを置いた。

娘夫婦が共働きで、平日は夕方から夜までうちで面倒を見る。

台所に立っている間、孫がひとりで何をしているか分からないのが不安だった。スマホにリビングが映るようになってから、私は安心して洗い物ができる。

設置して3か月ほど経った日のことだ。孫がおにぎりを取り落とし、それが床の上を転がった。

「あー、落ちちゃったねえ」

妻はそれを拾い上げ、そのまま台所の流しへ持っていった。水道をひねる音がする。

「おい、捨てろよ」

「床に落ちたご飯、洗えば平気よ」

「そういう問題じゃないだろう」

「昔は皆そうしてたのよ。3秒以内なら平気なんだから」

結局そのおにぎりは私が引き取り、ゴミ箱に入れた。

あの時の私は、少し神経質すぎたかと反省すらしていた。

画面から消えた数十秒

その週の金曜、夜の7時過ぎ。

妻が孫の夕飯を持ってリビングへ入っていった。

私は洗い物をしながら、いつものように手元の画面を眺めていた。小皿の唐揚げを、孫が箸でつまむ。つまみそこねる。

唐揚げが、床に落ちた。

「あらら、落としちゃった」

妻がかがみ込んで、それを拾い上げる。ゴミ箱はリビングの隅にあるから、そこへ歩いていくはずだった。

私は画面を見つめたまま、その手の行き先を目で追った。

妻は、画面の外へ出ていった。

カメラはリビングの入口までしか映さない。孫がひとりで麦茶を飲んでいる。

10秒、20秒。妻は戻ってこない。廊下の向こうで、かすかに水の音がした気がした。

やがて戻ってきた妻の手は、空だった。何事もなかったように孫の隣へ座り直し、また食べさせている。

捨てたのだろうと私は思った。

思うことにした。

数分後、妻が台所へ入ってきた。

「あなたのぶん、よそっちゃうね」

コンロの上の唐揚げを、皿に移していく。味噌汁をよそい、箸を並べ、私の席に置く。

その皿の端に、唐揚げがひとつ、そっと載った。

衣が、そこだけ湿っていた。

私は妻の顔を見た。いつもと同じ顔だった。眉ひとつ動いていない。

「これ…」

「早く食べちゃって。冷めるから」

箸を持ったまま、動けなかった。

私は全部見ていたのだ。カメラが映していた。

妻が拾い、画面の外へ消え、手ぶらで戻ってきたことまで。

あれから半年、妻は何も変わらない。

今日も台所で鼻歌を歌いながら、私の皿に唐揚げをよそう。

変わったのは、私のほうだった。食卓に座るたび、皿の上を一度、じっと確かめてしまう。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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