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「2000円?友達から取るの?」我が家を無料託児所にしたママ友。だが、前払いを求めると、顔を引きつらせ退散した

  • 2026.7.20

また玄関の呼び鈴

土曜の朝、玄関の呼び鈴が鳴った。

ドアを開けると、案の定だった。幼稚園が同じ近所のママ友が、子どもの手を引いて立っている。

「急用ができちゃって!夕方までお願いね!」

言うだけ言って、もう背を向けている。週末になると、この人はいつもこうだ。

約束もなしに子どもを置いていき、自分だけどこかへ出かけていく。

前の週も、その前も同じだった。

「すぐ戻るから」と言って、迎えに来るのは決まって日が暮れてから。うちの子のおやつも夕飯も、いつのまにか私が二人分用意するのが当たり前になっていた。

いつだったか、勇気を出して断ろうとしたこともある。

「ごめんね、今日はうちも用事があって」

「えー、ちょっとだけだから。ね?」

結局、彼女は笑って子どもを押し込んでいった。私の予定など、はじめから聞く気がないのだ。

置いていかれた子は、きょとんと私を見上げている。この子に罪はないのだから、母親のやり方だけは見過ごせなかった。

(今日こそ、はっきりさせよう)

預かるなら前払いで

去ろうとする背中に、私はできるだけ笑顔で声をかけた。

「待って。うちはボランティアじゃないから」

彼女が振り返る。私は続けた。

「預かるなら、1時間2000円。夕方までなら1万円、前払いで頂戴するね。払えないなら、連れて帰って」

数秒、時間が止まったようだった。彼女は信じられない、という顔で私を見ている。

「2000円?ママ友から取るの?」

裏返った声だった。

「ママ友なのに、冷たくない?」

「冷たいかな。じゃあ、あなたが半年間ただで預けてきたのは、優しさだったの?」

「そ、それは…お互いさまでしょ」

「お互いさま?うちの子を、あなたに預けたことは一度もないけど」

言い返すと、彼女の頬がぴくりと引き攣った。反論しようと口を開きかけて、そのまま言葉を飲み込む。ちょうど、犬を連れた別のママが通りかかり、こちらをちらりと見た。

「……いい。今日は連れて帰る」

財布を出す気配もなく、彼女は子どもの手を引いた。さっきまでの勢いは、どこにもない。

それきり、彼女が我が家の呼び鈴を鳴らすことはなくなった。園で顔を合わせても、目を逸らして足早に過ぎていく。送迎の列で私を見つけると、今では彼女のほうがそっと後ろへ下がる。半年前とは、立場がすっかり入れ替わっていた。

はっきり言えて、よかった。心からそう思えた土曜日だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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