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「奥さんより私が大事だよね?」浮気していた夫→問い詰めたら逆ギレする夫に別れを決意

  • 2026.7.14

熱を出した日に届いた一通

高い熱が出て、その日は一日じゅう寝室で横になっていた。

家には私一人。布団から出る気力もなく、ただ天井をぼんやり眺めていた。夫が置いていったスマートフォンが、枕元でしつこく振動している。

半分眠ったまま、私は画面に目をやった。

同じ女性から、何通もメッセージが届いていた。

夫が「職場の後輩」と呼んでいた相手だ。

熱でぼんやりした頭が、文面を見たとたんに一気に冴えていく。

そこにあったのは、後輩が上司に送るような他人行儀な言葉ではなかった。やけに親しげで、二人だけが分かる空気が、画面の向こうから滲み出ていた。

「奥さんより私が大事だよね?」

続けて、もう一行が目に飛び込んできた。

「この前の旅行、また行きたいな」。指先が震えて、しばらく画面を持っていられなかった。

開き直る夫

帰宅した夫に、私はそのまま画面を差し出した。

問い詰めるつもりはなかった。事実を見せれば、何か言うだろうと思っていた。けれど夫が最初に発したのは、こちらを責める言葉だった。

「なんで勝手に見たの?」

悪いのは盗み見た私だと言わんばかりだった。相談に乗っていただけ、相手が勝手に好意を寄せてきただけ。

並べられる言い訳を、私は黙って聞いていた。けれど画面には、ごまかしようのない一通が残っている。

「バレてないって思ってる?」

静かに問い返すと、夫の言葉はそこで途切れた。

目が泳ぎ、口が半端に開いたまま、声が出てこない。あれほど勢いよく私を責めていた人が、たった一言で身動きできなくなっていた。

叫ばずに、決めた

裏切られたと知ったとき、わき上がってきたのは涙ではなかった。

長年の信頼が音もなく崩れていく感覚の中で、私の気持ちはむしろ冷たく落ち着いていった。ここで泣き叫んでも、何も取り戻せない。そう分かっていた。

次の日から、私は感情を脇に置いて手を動かした。

メッセージのやり取りを残らず保存し、旅行の日付を書き出し、証拠を一つずつ静かに積み上げていく。

そのうえで弁護士に相談を持ちかけた。準備が整ってから切り出された話に、夫はようやく事の重さを悟ったようだった。

「これからはちゃんとするから」

その場しのぎの言葉は、もう私には届かなかった。

観念した夫とは、離婚と相応の慰謝料で話がついた。声を荒らげも、すがりもしない。淡々と筋を通したその選択が、私にとっての最後の意地だった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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