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食べるの大好き、料理も大好き。だけどダイエットもしたい! 欲望にまっすぐすぎる「放蕩ダイエッター」、果たして減量は成功するのか!?【書評】

  • 2026.7.13

【漫画】本編を読む

『放蕩ダイエッター、今日も食べる』(恵水)は、「食べたい! でも痩せたい!」という、あまりにも人間らしい欲望と葛藤を描いたコミックエッセイである。著者は人気ブログ「ともだちに忍者が多い人のブログ」で知られる恵水氏だ。

恵水氏はとにかく「適度」が苦手。美味しそうな物を見れば後先考えずに全力で食べる。同時に「痩せたい」という気持ちも本気のため、スクワットをすれば膝を壊すまでやってしまう。本作はこの相反する欲望の間でジタバタする恵水氏の姿を描いた作品である。

なので「食べてもしっかり痩せる」というようないわゆる「ダイエット法」は描かれていない。欲望のままに食べ、それによって増えた体重を減らさないとマズいからダイエットを頑張る、それがうまくいったからまた食べる、の繰り返しだ。その欲望に抗えない姿と、「サラダバーだったらいくら食べても大丈夫」などの都合のいい解釈には共感する人が多いことだろう。

ダイエッターと言っているのに、とにかく食べることへの熱量がすごく、ダイエットとグルメは表裏一体のジャンルかもしれないと思わせるほどだ。ダイエットの定番である鶏胸肉を調理しようとすると、脂の多い鶏皮を捨てることができず鶏皮せんべいを作ったり、香川旅行では空港に着いた瞬間から次々とうどんを食し、2泊3日で11杯完食という偉業を成し遂げたりと、こういったエピソードはもはやグルメマンガだ。ちなみにこの香川旅行は「目標体重まで減量したら実行する」と決めていたはずなのに目標未達成で実施している。そんな食べる様子がとても幸福感にあふれているので、読んでいるとお腹が空いてくる。

ダイエットの基本は努力と継続だ。しかし本作は「まあそうは言ってもね」という等身大の気持ちにハイテンションで寄り添ってくれるので、読んでいてとても気持ちがいい。さてさて、こんな恵水氏はダイエットを成功することができるのか。本作は完結済みなので結末まで見届けてほしい。

文=練馬麟

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