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「洗濯物くらい、家にいるなら楽だろ」高熱の妻に代わり丸一日を過ごした夫。夕方、音夫が漏らした本音

  • 2026.7.14

「楽だろ」が口癖だった夫

結婚してから、家のことはいつの間にか全部が私の担当になっていた。夜泣きの対応も、保育園の準備も、休日の掃除も洗濯も、気づけば私ひとりが背負っていた。

夫の口癖は「仕事で疲れてる」

ソファに寝そべってスマホをいじりながら、動こうとする気配はまるでなかった。

ベランダで洗濯物を干していると、夫が背中越しにこう言った。

「洗濯物くらい、家にいるなら楽だろ」

その一言で、胸の奥が冷たくなった。

楽なわけがない。子どもをあやしながら、山のような洗濯物と向き合う毎日が、どれだけ神経をすり減らすか、夫は考えたこともないのだ。

朝は子どもを起こして着替えさせ、ぐずるのをなだめながら食べさせ、保育園へ送り出す。

帰ればすぐ夕飯の支度が待っている。腰を下ろす暇もない一日を、夫は「家にいるだけ」と決めつけているのだった。

反論したくても、言葉にすればまた「疲れてるのに」と不機嫌になる。

だから私は、いつも黙って飲み込むしかなかった。

丸一日を任された夫

そんな朝、私は高熱で起き上がれなくなった。

体が鉛のように重く、立ち上がるだけで視界が揺れる。

「今日は無理」とだけ伝えると、夫は戸惑った顔で「じゃあ、俺がやるしかないのか」とつぶやいた。

丸一日、家事と育児を一人で担うのは、夫にとって初めてのことだった。

台所からは、朝食を作るだけで焦げくさいにおいが漂ってくる。洗濯機は回したものの、干されないまま洗濯物が山になっていく。

子どもは「ママがいい」とぐずり、泣き声が一日中やまなかった。

昼を過ぎるころには、シンクに洗い物がたまり、床にはおもちゃが散らばっていた。

夫が慌ただしく動き回る足音が、壁越しに伝わってくる。

「どこにしまうんだ」「次は何をすればいいんだ」と、独り言が何度も漏れていた。

布団の中でその音を聞きながら、私は少しだけ胸がすく思いがした。ようやく、私の毎日が夫に伝わっていく気がしたのだ。

夕方、熱が少し引いてリビングをのぞくと、夫はソファに倒れ込んでいた。

「こんなに大変だったのか…」

放心したようにつぶやき、天井を見上げている。いつもの余裕は、どこにも残っていなかった。

「洗濯物くらい、なんて…よく言えたよな、俺」

夫は自分の言葉を、心から恥じているようだった。

その日から、夫は「疲れてる」を言わなくなった。

洗濯物を自分からたたみ、子どもの泣き声にもすぐ立ち上がる。丸一日を過ごしたあの経験が、何百回の言葉より雄弁に、夫を変えてくれたのだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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