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花がなくてもセンス抜群! 四季を通じて美しい「シルバーリーフ」10選

  • 2026.7.11

「花が咲いていない時期でも、お洒落な庭を保ちたい」「庭全体をパッと明るく垢抜けさせたい」——そんな願いを叶えてくれるのが「シルバーリーフ(銀葉)」の植物です。 光を反射して輝くシルバーリーフは、花が少ない季節でも確かな存在感を放ち、植えるだけで四季を通じて洗練された雰囲気を演出してくれます。オージープランツを多数育ててきたガーデンプロデューサーの遠藤昭さんの実体験をもとに、オージーガーデンや地中海風、ドライガーデンにぴったりな、庭を格上げするおすすめのシルバーリーフ10選をご紹介します。

光をまとった銀葉たち——庭を明るく、ファッショナブルに

グレビレア‘ムーンライト’
神奈川の自宅の庭で育つ、銀葉が美しいグレビレア‘ムーンライト’。

もう、随分と昔のことですが、メルボルン駐在が決まり、初めてオーストラリアを訪れた時、住宅街の樹木が明るく感じたのを覚えています。ユーカリやアカシア、ボトルブラシなどのオージープランツはシルバーリーフが多いですね。そして、5年後に帰国した時には、逆に日本の住宅街で見かけるシラカシやモッコクなどの庭木が何か暗く重い印象を受けました。

シルバーリーフの鉢物
我が家の庭にシルバーリーフの鉢物を集めてみたら。

近年、日本でも普及してきたシルバーリーフの樹木は、植えると光を反射して庭全体が明るく見え、四季を通じて洗練された雰囲気を演出してくれます。特に常緑の銀葉は、花が少ない季節でも存在感を放ち、どんな色の花とも調和するのが魅力です。

ガーデンイメージ
シルバーリーフを多数取り入れたガーデンのイメージ。

また、地中海風、ドライガーデン、オーストラリアンガーデンなど、多彩なスタイルにマッチし、植栽にファッション性をもたらしてくれます。今回は、オーストラリア在住の時に、印象に残っているシルバーリーフの樹木や多肉植物、そして海外旅行で見かけて印象に残ったシルバーリーフをご紹介します。

異国で出会い、今庭で育つ銀葉【オージープランツ】5選

Select.1 ユーカリ・ポポラス丸葉が風に揺れるシンボルツリー

ユーカリ・ポポラス

学名:Eucalyptus polyanthemos
科名:フトモモ科
原産地:オーストラリア
大きさ:樹高10〜20m(剪定で3〜6m程度に管理可能)

ユーカリ・ポポラス

オーストラリア駐在時、メルボルンの街路や庭でよく見かけた思い出の木ですが、最近、日本でも人気です。まさか日本で、こんなに人気が出るとは思ってもみませんでした。丸いシルバーグリーンの葉が風に揺れる姿は、どこか軽やかでお洒落。切り花やリースにも使える人気者です。成長は早いものの剪定で高さを抑えられ、庭木としても育てやすいのが魅力。株元には、ラベンダーやローズマリーを合わせると、銀葉と紫花のコントラストが映え、シンプルながら完成度の高い植栽になります。

Select.2 ユーカリ・テトラゴナ白銀の枝と葉がモダン建築に映えるユーカリ

ユーカリ・テトラゴナ

学名:Eucalyptus tetragona
科名:フトモモ科
原産地:オーストラリア西部
大きさ:樹高3〜6m

ユーカリ・テトラゴナ

粉をふいたような銀葉と白銀の枝が印象的。メルボルン時代には花市場でもよく見かけ、切り枝の美しさに惚れ惚れしました。樹形そのものがモダンなオブジェのようで、植えるだけで庭の雰囲気が一気にスタイリッシュに。乾燥に強く管理も容易ですが、枝が折れやすいので強風が避けられる場所がおすすめ。庭に1本あれば、ドライフラワーにも使えて便利です。

Select.3 パールアカシア春を告げる黄金の花とビロードの銀葉

パールアカシア

学名:Acacia podalyriifolia
科名:マメ科
原産地:オーストラリア
大きさ:樹高4〜6m

パールアカシア
日本では、3月に開花します。

メルボルンの早春(現地では8月)に街を彩っていたのが、このビロードのような銀葉と黄金の花。寒い日本の冬を越したあと、一気に春を告げる黄色い花は本当に華やかです。成長が早く、庭に植えればあっという間に存在感を放ちます。

日当たりと水はけのよい場所を好み、やや乾燥気味に育てるのがコツ。黄色花を中心に、ユーカリやオリーブの落ち着いた銀葉を組み合わせると、色彩のバランスが絶妙です。成長が早いので樹高をおさえるなら、花後、つぼみができる7月までには強めの剪定をするとよいでしょう。

Select.4 ブルーブッシュシックな銀葉と黄花が映える洗練のアカシア

ブルーブッシュ

学名:Acacia covenyi
科名:マメ科(Fabaceae)
原産地:オーストラリア(ニューサウスウェールズ州内陸部)
大きさ:樹高3〜4m、幅2〜3m程度

ブルーブッシュ
開花は3月。

最近、日本でも人気ですね。アカシア・コベニーは、ブルーブッシュの愛称で親しまれる銀葉の庭木。マットなブルーシルバーの葉が特徴的で、まるで庭に上質なドレープをかけたような落ち着きを与えてくれます。春先には明るい黄色の花房を枝いっぱいに咲かせ、そのコントラストは息をのむほど美しいもの。成長は比較的早く、シンボルツリーや背景として植えるのがおすすめです。乾燥や暑さに強いオーストラリア原産で、日本でも日当たりと水はけのよい場所を選べば育てやすいのが魅力。ユーカリやオリーブなど他のシルバーリーフと組み合わせると、庭全体が一層スタイリッシュに。シックで大人っぽい雰囲気を好む方にぴったりのアカシアです。

Select.5 グレビレア‘ムーンライト’月明かりのような白花と繊細な銀葉

グレビレア‘ムーンライト’

学名:Grevillea ‘Moonlight’
科名:ヤマモガシ科
原産地:園芸品種(オーストラリア原産種の交配)
大きさ:樹高3〜5m

グレビレア‘ムーンライト’
開花は6〜7月。

メルボルン時代に心惹かれたオージープランツのひとつです。繊細な銀葉と大きな白い花は、夜の月光に照らされているような幻想的な美しさがあります。周年開花性があり、庭に長く彩りを与えてくれるのも魅力。乾燥に強く過湿に弱いため、水はけのよい土壌に植えることが大切です。銀葉同士で統一感を出しつつ、株元に赤や紫の花を合わせると映える庭になるでしょう。

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Select.6 オリーブ地中海風ガーデンの王道。実も楽しめる銀葉樹

オリーブ

学名:Olea europaea
科名:モクセイ科
原産地:地中海沿岸
大きさ:樹高3〜6m(自生地では10m以上)

オリーブ
JGA/Shutterstock.com

スペインやイタリアの旅で出会った、果てしなく続くオリーブ畑。銀葉の木々が光を受けて揺れる光景や、幹の太い老木は、今でも忘れられません。日本でも地中海風の庭を演出する代表的な銀葉樹で、丈夫で育てやすく、実を収穫できる楽しみもあります。日当たりと水はけのよい環境が基本。ラベンダーやローズマリーなどの地中海性植物と相性抜群で、洗練された明るい庭を演出します。

オリーブの花と実

剪定にもよく耐え、形を整えやすいのも魅力。実を収穫できるのも楽しみのひとつですが、受粉のため2品種以上を植えると実付きがよくなります。

Select.7 ロシアンオリーブ(ヤナギバグミ)東欧の旅で出会った野趣あるシルバーリーフ

ロシアンオリーブ

学名:Elaeagnus angustifolia
科名:グミ科
原産地:西アジア〜南ヨーロッパ
大きさ:樹高3〜7m

ロシアンオリーブ

東欧を旅した際に何度も目にした銀葉の木。名前が分からず、ずっと気になっていたのですが、最近ようやくロシアンオリーブだと判明しました。細長い葉が白銀に光り、野趣ある雰囲気があります。乾燥や寒さに非常に強く、痩せ地でも育つ丈夫さには驚き。ナチュラルガーデンにはもちろん、ユッカやアガベと合わせてモダンに仕立てるのもおすすめです。

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Select.8 ユッカ・ロストラータメキシコの空気を纏うが、乾燥するメルボルンでも人気

ユッカ・ロストラータ

学名:Yucca rostrata
科名:リュウゼツラン科
原産地:メキシコ北部
大きさ:樹高3〜4m

ユッカ・ロストラータ

メキシコ原産のユッカで、メルボルンでも庭のアクセントとしてよく見かけました。メルボルンの夏は水不足気味なので、ドライガーデンが推奨されています。青銀色の葉が放射状に広がり、まるで生きた彫刻のよう。乾燥に強く管理も容易で、モダン建築や砂利のドライガーデンによく映えます。関東地方以西なら地植えが可能で、冬の霜にも比較的強い点でも安心して育てられます。アガベやロシアンオリーブと合わせると、洗練された異国情緒のある庭に仕上がります。

Select.9 アガベ「ハクセンコウ(白閃光)」乾燥に強く、増えるのも嬉しい銀葉

アガベ「ハクセンコウ」

学名:Agave americana ‘Mediopicta Alba’
科名:リュウゼツラン科
原産地:メキシコ
大きさ:高さ1〜1.5m、直径2mほどに広がる

アガベ「ハクセンコウ(白閃光)」

メルボルンの植物園で大株に出会い、その迫力に圧倒された記憶があります。白い斑が入った葉は堂々としており、植えるだけで庭の主役に。驚くほどの繁殖力で、周辺に子株がたくさん出てきます。分離して鉢植えにすると簡単に増えます。乾燥を好み、水やりはほとんど不要。過湿を避け、砂利混じりの土に植えるのがポイントです。周囲を低めの草花やブルーブッシュで囲むと、より一層際立ちます。モダンで力強い庭を演出したい方におすすめの存在感抜群の一株です。

Select.10 アガベ・アテナータ空に向かって葉を広げ、リラックスした株姿

アガベ・アテナータ

学名:Agave attenuata
科名:リュウゼツラン科
原産地:メキシコ
大きさ:高さ1〜1.5m

アガベ・アテナータ

アガベの中でもトゲがなく、柔らかな印象のアテナータ。メルボルンの街角で鉢植えとしてよく見かけ、暮らしの風景に自然に溶け込んでいました。滑らかな青緑色の葉は未来的なフォルムで、リゾート風やモダンな庭にぴったり。耐乾性は高いものの、寒さにはやや弱いので鉢植え管理が安心です。オリーブやユッカと組み合わせれば、異国情緒と洗練が同居する景観を楽しめます。

光をまとうシルバーリーフで、理想の庭づくりを

シルバーリーフ

今回厳選した10種を取り入れれば、人気のオージーガーデンやドライガーデン、地中海風の庭づくりがグッと本格的になります。シルバーリーフを植えるだけで庭の印象がパッと明るくなり、毎日庭を眺めるのがきっと楽しくなるはずです。ぜひご自身のライフスタイルに合わせて、お気に入りの一株を見つけてください。

Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 遠藤 昭 - 「あざみ野ガーデンプランニング」ガーデンプロデューサー -

えんどう・あきら/30代にメルボルンに駐在し、オーストラリア特有の植物に魅了される。帰国後は、神奈川県の自宅でオーストラリアの植物を中心としたガーデニングに熱中し、100種以上のオージープランツを育てた経験の持ち主。ガーデニングコンテストの受賞歴多数。川崎市緑化センター緑化相談員を8年務める。コンテナガーデン、多肉植物、バラ栽培などの講習会も実施し、園芸文化の普及啓蒙活動をライフワークとする。趣味はバイオリン・ビオラ・ピアノ。著書『庭づくり 困った解決アドバイス Q&A100』(主婦と生活社)、『最新版 はじめてのオージープランツ図鑑』(青春出版)。

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