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「植木鉢?何のこと」我が家の車庫に不用品を運ぶ大姑。だが、問い詰めた時の態度に絶句

  • 2026.7.12

車庫が物置に変わっていく

夫の祖母、つまり大姑とは、歩いて数分の距離で暮らしている。

私たちが住んでいるのは大舅の名義の別宅で、毎月きちんと家賃を納めていた。

近すぎず遠すぎず、ちょうどいい距離だと思っていた。

その関係が少しずつ崩れ始めたのは、車庫の隅に見慣れない物が増え出してからだ。

使わなくなった植木鉢、丸めた障子紙、潰した段ボール。どれも大姑の家からあふれ出た不用品だった。

「空いてるなら置かせて」

会うたびに、大姑は当たり前のようにそう言った。最初は小さな鉢が一つ、二つ。断る理由もない気がして、私は「どうぞ」と受け入れてしまったのだ。

ところが物は、雪だるま式に増えていく。

角が一つ埋まり、二つ埋まり、半年もすると、車の脇を体を斜めにして通らなければならないほど荷物が積み上がっていた。

「おばあちゃん、少し片付けませんか」

やんわり切り出しても、大姑は「あら、そんなにあった?」と笑うだけ。翌週にはまた別の段ボールが増えている。それでも私は、波風を立てたくなくて、曖昧に笑って受け流していた。

巨大な植木鉢が置かれた朝

梅雨の晴れ間のことだった。車庫の真ん中に、抱えきれないほど大きな植木鉢が鎮座していた。

中身は空で、ふちにひびが入っている。さすがに車の出し入れにも支障が出る大きさだった。

「あの立派な植木鉢、お花はもう植えないんですか」

やんわり尋ねた私に、大姑はきょとんとした顔を向けた。

「植木鉢?何のこと」

自分で運び込んだはずのものを、まるで知らないという顔だった。

とぼける横顔を見た瞬間、これまで飲み込んできた我慢が、ぷつりと切れた。ここで引いたら、車庫はまるごと大姑の物置になってしまう。

私は静かに息を吸って、はっきりと言葉にした。

「家賃を払う私たちの車庫です」

大姑の表情が、ゆっくりと固まった。

「ご自分の物は、ご自分で管理して持ち帰ってください。ここは私たちが暮らしていく、生活の場所なんです」

大姑は何か言いかけて、口をつぐんだ。目が泳ぎ、いつもの『何のこと』は、もう出てこなかった。

しばらくして、「……そうね、片付けるわ」と、消え入るような声で言った。

数日後、車庫を覗くと、植木鉢も段ボールも消えていた。大姑が自分の手で、一つずつ運び出していったのだという。

それからというもの、顔を合わせると、大姑は決まりが悪そうに小さく会釈するようになった。私たちの車庫に他人の荷物が増えることは、二度となかった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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