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「財布忘れた、立て替えてほしいの」ランチ会で財布を忘れるママ友。だが、今までの金額をまとめて請求した結果

  • 2026.7.9

毎回消えていくランチ代

子どもの幼稚園のママ友グループで、月に一度ランチ会を開いていました。

その中に、支払いの段になるときまって財布を出さないママがいたのです。

「財布忘れた、立て替えてほしいの」

そう言っては、後で振り込むからと笑顔で去っていく。

けれど、そのお金が戻ってきたことは一度もありませんでした。

翌週に会っても、彼女がその話を切り出すことはありません。

最初はうっかりだと思っていました。でも毎回となれば話は別です。

しかも決まって、少し高めのお店の日にかぎって「忘れた」と言うのです。

「またあの人、忘れたって」

「うちもこの前、立て替えたよ」

ママたちの間でも、不満が静かにたまっていきました。誰かが催促すれば角が立つ。

そう思って、みんな言い出せずにいたのです。

私はある日、こっそり全員の立て替え分を計算してみました。

合計すると、総額1万2000円。もう見過ごせる額ではありません。私は覚悟を決めて、ほかのママたちに一つの提案を持ちかけました。

立て替えメモを、広げた瞬間

次のランチ会。案の定、彼女は会計の前にこう切り出しました。

「ごめん、今日も財布忘れちゃって。お願いできる?」

私は事前に、ほかのママたちと段取りを決めていました。ここで慌てて立て替えたりはしません。

私はバッグから一枚のメモを取り出し、静かに広げました。

日付と金額がびっしり並んだ、立て替えの記録です。

「では今ここで精算を」

これまでの分を合わせると1万2000円。

今日の分と一緒に清算を。そう告げると、彼女の顔から笑みが消えました。

「い、今は現金がないから……」

それでも逃がしません。別のママがすかさず口を添えました。

「大丈夫、スマホ決済でも、その場の振り込みでもいいよ」

逃げ道はすべて塞がれていました。彼女の目が泳ぎ、こめかみに汗がにじみます。

「そんな、今すぐなんて」と言いかけて、続く言葉を飲み込みました。

「別に責めてるわけじゃないの。ただ、けじめだけつけようね」。私が穏やかにそう添えると、彼女はもう何も言い返せませんでした。

観念した彼女は、震える指でスマホを操作し、その場で全額を振り込みました。画面を確認した私は、静かにうなずきました。

「……確かに、受け取りました」

私は毅然と、それだけ告げました。恥ずかしさで真っ赤になった彼女は、逃げるようにその場を後にしました。

それきり、彼女がランチ会に顔を出すことはありませんでした。誰が追い出したわけでもなく、波風一つ立てずに、静かに輪から消えていったのです。

誰も彼女の悪口を言うでもなく、ただ以前より少しだけ、会計の時間が気持ちよくなりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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