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実兄「勝手に祝いを贈るな」→娘婿「善意で贈っただけ」100km来て空振りした兄が引き下がった

  • 2026.7.9
実兄「勝手に祝いを贈るな」→娘婿「善意で贈っただけ」100km来て空振りした兄が引き下がった

「お祝いをしなさい」から始まった

三年前のことです。

娘に子どもが生まれ、時を同じくして、娘婿のお兄さんの家にも赤ちゃんが誕生しました。

「お互い、めでたいこと。ちゃんとお祝いを贈りなさいね」

私は娘婿に、そう勧めました。

婿は素直にうなずき、お兄さんへ出産祝いを送ったのです。

これで一段落、と思っていました。

娘の家とお兄さんの家は、行き来こそ多くありませんが、慶事にはきちんと礼を尽くす。

それが筋だと、私は信じていました。

ところが、娘婿のお兄さんは少し変わった人でした。

自分の決めた通りに事が運ばないと、途端に不機嫌になり、強い言葉をぶつけてくる。

婿も、実の兄には気をつかっていたようです。

お兄さんは「うちはお互い様。祝いのやりとりはなしにしよう」と、あらかじめ身内に言い渡していたらしいのです。

そこへ、こちらから祝いが届いた。

それが、どうにも気に入らなかったようでした。

とはいえ、祝いは相手を思ってのこと。

贈って叱られる筋合いはありません。

そう思っていた私も、まさか本人が乗り込んでくるとは、想像もしていませんでした。

100kmを走って、空振りした兄

ある日、お兄さんは仕事の合間をぬって、車を走らせました。

我が家までは、およそ100km。ずいぶんな距離です。

用件は、たったひとつ。

「勝手に祝いを贈られては困る」と、直に言いにくるためでした。

ところがその日、私は娘と孫を連れて、三人で買い物に出かけていました。

家はもぬけの殻。お兄さんは、100kmを走った末に、誰にも会えず引き返すことになったのです。

後日その話を聞いて、正直、背筋がひやりとしました。

もし家にいたら、玄関先で何を言われていたか分かりません。

数日後、お兄さんから電話がかかってきました。受けたのは、娘婿です。

「勝手に祝いを贈るな」

電話口でも、お兄さんの語気は強いままでした。

けれど娘婿は、今度は引きませんでした。

「善意で贈っただけです」

「受け取れないなら、それで構いません。ただ、留守を狙うようにうちへ押しかけるのは、やめてください」

私も、娘夫婦の背中を押しました。

あなたたちは何も間違っていない、堂々としていなさいと。

お兄さんは、二の句が継げませんでした。

しばらく黙り込み、「……もういい」とだけ言って、電話を切ったそうです。

それ以来、お兄さんが我が家に来ることも、強い言葉を寄こすこともなくなりました。

娘夫婦は、必要な付き合いだけを残して、静かに距離を置いたのです。あのとき留守だったのは、幸運だったのかもしれません。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、60代以上・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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