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「うちの孫だから会計は私がするわ」義母の優しさ。だが、実の両親が感じた違和感とは

  • 2026.7.10
「うちの孫だから会計は私がするわ」義母の優しさ。だが、実の両親が感じた違和感とは

お宮参りの会計で

息子のお宮参りの日だった。

私の両親と夫の両親を招いて神社にお参りし、そのあと料亭で食事をした。孫を囲んで記念撮影もして、和やかな一日だった。

問題は、会計のときに起きた。両家を招いた側として、支払いは私たち夫婦がするつもりでいた。ところが席を立った瞬間、義母がすっと伝票を抜き取ったのだ。

「うちの孫だから会計は私がするわ」

止める間もなかった。それを見ていた私の両親は、申し訳なさそうに顔を見合わせている。

「お食事代まで出してもらって……。せめてお祝いだけでも渡させてね」

母はそう言ってご祝儀袋を差し出し、あとで私にそっと耳打ちした。

「片方だけ払ってもらったら、こっちも何かお返ししないと」

気を遣わせてしまった。私は、この空気をどうにかしたかった。

一方通行の「うちの孫」

家に帰ってから、私は夫に相談した。

「食事代は私たちが出したことにして、お義母さんが出してくれた分はお祝いとして受け取ろうよ。そうすれば私の親も気にせずに済むから」

夫はうなずき、その日のうちに義母へ電話をかけてくれた。

ところが、返ってきたのは思いがけない言葉だった。

「お金なんて気にしなくていいのよ。うちの孫なんだから」

スピーカー越しのその一言に、私は思わず眉をひそめた。

(うちの孫って……私の両親にとっても、同じ孫なのに)

悪気がないのは分かっている。だからこそ、胸の奥に小さな棘が刺さった。

夫が両家に引いた線

けれど夫は、母親の言葉に流されなかった。少し間を置いて、はっきりと告げた。

「妻の両親にとっても同じ孫なんだ」

そう前置きしてから、夫は続けた。「片方だけが出したら、あちらのご両親が気を遣うだろ。だから食事代は、俺たちがちゃんと払うよ」

電話の向こうで、義母が息をのむのが分かった。

「……そんなの、いいのに」

語尾が、みるみる小さくなっていく。

「よくないよ。両家そろってお祝いした日なんだから、どっちの親にも気持ちよく帰ってもらいたいんだ」

しばらくの沈黙のあと、義母はようやく折れた。「……分かったわ」と、消え入るような声だった。

後日、私の両親には「食事代は自分たちで払って、お祝いはありがたく受け取った」と伝えた。母の顔から、あの申し訳なさそうな表情はきれいに消えていた。

「これで両家、おあいこね」母が笑う。

「うちの孫」は、いつのまにか「みんなの孫」に変わっていた。夫がまっすぐ引いてくれた一本の線が、両家をちょうど同じ高さに並べてくれた気がした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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