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2026年W杯は「ピンク」がトレンドに? トッププレイヤーたちがこぞってピンクのスパイクを選ぶ理由

  • 2026.7.8
Getty Images

2026年FIFAワールドカップのピッチは、いまや"ピンクのスパイク"で埋め尽くされている。グループステージから決勝トーナメントにいたるまで、国を背負ってピッチに立つ世界各国のアスリートたちが、思い思いのピンクをその足元にまとっているのだ。

例えば、6月11日に行われたメキシコ対南アフリカの開幕戦では、両チームのスタメン22人のうち、なんと19人がピンクのスパイクを着用。6月14日に行われたグループFの日本対オランダ戦に挑んだ日本代表選手たちもまた、中央の中村 敬斗をのぞいた11人中10人がピンクのスパイクを着用していた。

2026年6月14日、 FIFAワールドカップ・グループFの日本対オランダ戦に先立ち、集合写真を撮影する日本代表選手たち。 Getty Images

このトレンドは序盤のラウンドを通じて加速しており、フランスのキリアン・エムバペ、イングランドのハリー・ケイン、ブラジルのヴィニシウス・Jr、そしてノルウェーのアーリング・ハーランドといった、世界を代表するトッププレイヤーたちの足元を華やかに彩っている。

しかし、この変化は決して偶然の産物ではない。今年のワールドカップを前に、アディダス、ナイキ、プーマ、ニューバランス、スケッチャーズといった主要なスポーツブランドが、こぞってピンクを基調とした新作スパイクのラインを発表。それぞれブランド独自の洗練されたネーミングが注目を集めている。例えばアディダスは「ソーラーターボ(Solar Turbo)」、プーマは「ポイズンピンク(Poison Pink)」と名付け、ニューバランスは色名にとらわれない「ピュア アンビション パック(Pure Ambition Pack)」というコレクション名で展開した。

アスリートたちがこぞってピンクを足元に迎えるのは、決して単なるデザイン性ゆえではない。元々、ネオンカラーやピンクといった主張の強い色合いのスパイクが開発された当初は、緑のピッチの上でもっとも目立つ色を履くことで、一瞬で味方の位置を認識できるように、という実用的なアプローチからスタートした。

しかし当然ながら、そこには商業的な狙いも潜んでいる。ニューバランスのサッカープロダクト部門トップのロブ・シェルドンは「2026年のワールドカップでは、2つのトレンドが融合しているように思います」と、CNNの取材に対し語っている。「今のアスリートたちは、最高のパフォーマンスを約束する機能性を求める一方で、ピッチの上で自分らしさを表現できる一足を、かつてないほど強く求めているのです」

チュニジア戦で、アディダスのピンクのスパイクを着用する日本代表・伊藤 洋輝の足元。 Luke Hales / Getty Images
6月25日、グループFの日本対スウェーデン戦で、日本代表の前田大然が得点を決めた後、チームメイトの堂安律と喜びを分かち合う様子。 Getty Images

ナイキもまた、アスリートたちは"より大胆な"カラーを求めており、近年は派手なスパイクの需要が高まっていると明かす。「アスリートはこのカラーを、自信の表れ、そして個性を際立たせるものと捉えているようです」と、ナイキのグローバルフットボールフットウェアチームのシニアマネージャー、オディンガ・ニマコはAP通信に語る。「機能性が重要なのは当然のことですが、それらがデザインやカラーとどう融合し、ひとつのプロダクトとして完成しているかも同じくらい重要なのです。アスリートが『マーキュリアル』(ナイキのサッカー用スパイク)に足を入れ、それがスピード感に満ち、完璧にホールドされ、驚くほど軽いと感じたとき、その感覚がパフォーマンスをさらに後押しする。すべてが相乗効果を生み出しているのです」

ナイキにとって、このロジックはファン向けのマーケティングにもそのまま適用される。「かつては選手であれファンであれ、これほど主張の強い鮮やかなピンクを身にまとうには、それに見合う『確かな実力』が必要だと誰もが考えていました。ですが今は違います。ピンクは多くの人に受け入れられるカラーとなり、ニッチな存在ではなく、幅広いオーディエンスの心に響く色になったのです」と、ニマコは『The Athletic』の別のインタビューで語っている。

6月16日、アルゼンチンの象徴的なカラーを足元にまとう、リオネル・メッシ。 Getty Images

もちろん、すべてのスターがこのトレンドに追随したわけではない。アルゼンチン代表リオネル・メッシは、アルジェリア戦でハットトリックを達成した際、アルゼンチンの象徴であるライトブルーとホワイトのストライプをあしらったアディダスのカスタムスパイクを着用。揺るぎない愛国心を味方に、前大会王者としての圧倒的な強さを証明してみせた。また、アメリカ代表のフォワード、クリスチャン・プリシッチも、パラグアイとの初戦で赤、白、青の愛国心あふれるプーマのスパイクを選び、足元からストレートに自国への想いを表現。

とはいえ、プリシッチのチームメイトであるフォラリン・バログン、ジョバンニ・レイナ、アレックス・フリーマン、セバスティアン・ベルハルターらは、グループステージでゴールを決めた際、いずれもさまざまな色調のピンクのスパイクをその足元に輝かせていた。

Translation: Harper's BAZAAR JP From Town & Country US

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