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「分別違反、お宅のゴミでしょ?」ゴミ袋を家まで持ってきた女性。だが、私が誤解を解いた証拠で立場が一変

  • 2026.7.8
「分別違反、お宅のゴミでしょ?」ゴミ袋を家まで持ってきた女性。だが、私が誤解を解いた証拠で立場が一変

引っ越し三日目に鳴ったチャイム

この町に越してきて三日目の朝だった。ゴミ出しを終えて幼い子どもと二人で家にいると、玄関のチャイムが鳴った。インターホンの画面には、ゴミ袋を提げた見知らぬ女性が映っている。

玄関を開けると、その人はいきなり袋を突き出してきた。

「分別違反、お宅のゴミでしょ?」

プラスチックと燃えるゴミが混ざった袋だった。中を検められたのだと分かって背筋がひやりとし、腕の中の子どもも、知らない大声に驚いて身をよじった。

「開けたら、あなたの名前の封筒が入ってたのよ。新入りさんが分別も知らないと、みんな困るの」

女性は勝ち誇ったように、袋を軽く揺らした。「町内会に入ったんだから、ルールくらい覚えてもらわないとね」

たしかに封筒には、うちの苗字が印字されていた。越してきたばかりで気が引けて、私は一度うつむいた。

封筒の宛名を指さして

けれど封筒をよく見て、違和感に気づいた。印字された住所が、うちの番地ではなかったのだ。

「宛名、二丁目ですよ」

差し出して指さすと、女性の目が一瞬泳いだ。それは同じ苗字の、別のお宅に届いたダイレクトメールで、名前だけが印字されたよくある広告の類だった。

「このチラシ、どのお宅にも配られてますよね。名前だけ見て、持ち主を決めたんですか」

さらに袋を指して続けた。「それに、この中、猫砂も入ってます。うち、猫は飼っていません」

女性の顔から、みるみる赤みが引いていった。「あら……でも、名前が」と言いかけて、口をつぐんだ。

女性は袋を持つ手を落ち着きなく持ち替えた。もう、先ほどの威勢はどこにもなかった。

謝罪を待つあいだ、私は表情を変えないよう努めた。ここで気圧されたら次は何を言われるか分からない。女性はしばらく袋を見つめ、それから深く頭を下げた。

「……ごめんなさい。よく確かめもせず、決めつけて」

私は袋を押し返した。

「気にしないでとは言えません。中まで開けられたので。でも、はっきりして、よかったです」

その日から女性は、道で会うたびに気まずそうに会釈をするようになった。私は町内会を抜け、玄関先に自分のゴミ箱を置いた。誰にも中を検められない暮らしは、思っていたよりずっと気楽だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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