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「シャンプー詰め替えようか?」優しい夫。だが、娘と洗い場に待っても、シャンプーが来ないワケ

  • 2026.7.8
「シャンプー詰め替えようか?」優しい夫。だが、娘と洗い場に待っても、シャンプーが来ないワケ

親切なはずの一言

娘と一緒に湯船につかろうとした夜のことだった。

子供用シャンプーのボトルを押しても、もう最後の一滴しか出てこない。

「あ、やっぱりないや。詰め替えのやつ買ってあったよね」私がつぶやくと、脱衣所にいた夫がすかさず顔を出した。

「シャンプー詰め替えようか?」

やる気に満ちた声だった。

私は素直にうれしくなって、娘の服を脱がせながらお願いすることにした。

「ありがとう、助かる」そう言って、先に2歳の娘を洗い場へ連れて入った。

浴室に届かないボトル

ところが、いくら待っても新しいボトルが運ばれてこない。娘の頭を濡らし始めてから、ようやく異変に気づいた。

「ねえ、シャンプーは?」声を張ると、扉の向こうから明るい返事が返ってくる。

「詰め替えたよー」

たしかに詰め替えてはくれた。

でも肝心のボトルは、私の手が届く場所にない。泡だらけの娘を片手で支えたまま、私は濡れた体で扉をそっと開けた。

脱衣所の棚に、満タンのボトルがぽつんと置かれている。

夫はソファでスマホ片手にくつろいでいた。

あと3歩の攻防

私は思わず笑ってしまった。

怒るより先に、あまりのツメの甘さがおかしかったのだ。

できるだけ軽い声で、指を3本立ててみせる。

「あと3歩、運んでよ」

「え、そこまで?」夫はきょとんとした顔をした。

「そこまでが本番なの。詰め替え名人さん、ラスト3歩お願いします」

夫は一瞬固まり、それから手元のボトルと、泡まみれの娘を見比べた。ばつが悪そうに頬をかいて、慌てて立ち上がる。

「……たしかに。運ばなきゃ意味ないな」ボトルを浴室まで届けると、そのまま袖をまくって洗うのを手伝い始めた。

それ以来、夫は「やろうか?」の続きを最後までやり切るようになった。

ゴミ袋の補充も、洗剤の詰め替えも、途中で止まらない。

やる気だけは満点だった人が、ちゃんと役に立つ人に変わった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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