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「柔道は高校でやめたよね」カーテン越しに私を見ていた隣人→道端で出会った時の言葉に恐怖した瞬間

  • 2026.7.5

毎朝、カーテンの向こうに立つ人

朝、目を覚ましてカーテンを開ける。それが私の一日の始まりだった。

いつからか、その何気ない動作が少しずつ怖くなっていった。

カーテンの向こう、隣の家の敷地に、いつも同じ人が立っている。こちらの窓のほうへ体を向けて、じっとこちらを見ているのだ。

朝だけではなかった。私が窓を開けるたび、決まってそこに隣人の姿があった。

(気持ち悪いな。やだな)

そう思いながらも、道で顔を合わせれば挨拶くらいはする。相手も、普通に挨拶を返してくる。それだけの、ごく普通のご近所付き合いのはずだった。

何かをしてくるわけではない。声を荒げるわけでも、無理に話しかけてくるわけでもない。だから私は、はっきり言えないまま、その視線をやり過ごしてきた。

気づけば、そのまま15年もの月日が過ぎていた。

道端で、全部知っていた

ある日、買い物の帰り道で、その隣人とばったり出くわした。

いつものように軽く会釈をして、当たり障りのない世間話を交わす。天気のこと、近所のこと。二言三言で終わるはずだった。

ところが隣人は、ふいに私の家族の話を始めたのだ。

「ご兄弟のみなさん、4月頃にお引っ越しされましたよね」

思わず言葉に詰まった。家族の引っ越しなど、この人に話した覚えはまったくない。

「お兄さんはなかなか帰ってこられないから、遠くのほうへ。弟さんはよく帰ってくるから、隣町かしらね」

すらすらと、まるで自分の家の話をするように続いていく。背筋がすっと冷たくなっていくのがわかった。

「柔道は高校でやめたよね」

もう止まらなかった。私が小さい頃どんな習い事をしていたか、今どんな暮らしをしているか。

隣人はよどみなく並べ立てていく。まるで、この15年ずっと記録でもつけていたかのように。

「なんで、そんなことまで知ってるんですか」

その一言すら、喉の奥でつかえて出てこなかった。

ただただ恐ろしくて、私はその場に立ち尽くすことしかできなかった。

あの毎朝の視線は、ぼんやり外を眺めていたのではなかった。ずっと、私だけを見て、覚え込んでいたのだ。

それ以来、私はあの隣人と道で会っても、挨拶の一つすら交わせなくなってしまった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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