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W杯の裏で悲劇…パレスチナ人GKがイスラエル軍に殺害される、戦闘激化後パレスチナのスポーツ関係者の死は3年間1000人超

  • 2026.7.3

ガザ地区で活動する一人のサッカー選手が、生まれてくる我が子と対面することなく命を落とした。

トルコメディア『アナトリア通信』は現地時間2日、ガザ地区のクラブ、ハーン・ユニス・サービスでGKを務めていた32歳のサリーム・アル=アシュカルが、イスラエル軍の銃撃を受けて死亡したと報じた。

同氏は試合や練習に向かっていたのではなく、第一子を妊娠中の妻のために調理用ガスボンベを確保しようと、自宅をバイクで出発。深刻なガス不足が続くガザでは、住民がボンベを求めて長距離を移動するケースも少なくないという。

パレスチナ・スポーツメディア連盟のムスタファ・サイヤーム事務総長は、アル=アシュカルがガザ南部ハーン・ユニス近郊のアル=カラーラ地区へ向かう途中、この地域に展開していたイスラエル軍の戦車から銃撃を受けたと説明。

重傷を負って病院へ搬送されたものの、医療物資や輸血用血液、外科手術の体制不足もあり、救命には至らなかったとしている。

アル=アシュカルは、パレスチナ国内の複数クラブでプレーした経験を持つGK。妻は第一子となる男児を妊娠中で、その誕生を見届けることは叶わなかった。また、7人姉妹の中で唯一の男子だったことも伝えられている。

パレスチナ・サッカー協会も追悼声明を発表し、その死を悼んだ。サイヤーム事務総長によれば、2023年10月以降の戦闘で死亡したパレスチナのスポーツ関係者は1009人に達し、そのうち567人が選手や指導者、審判などサッカー関係者だという。

ワールドカップで世界中が熱狂する中、ガザで続く紛争はスポーツ界にも深い傷跡を残し続けている。

筆者:江島耕太郎(編集部)
画像提供:Getty Images

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