1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. 『年収はあるのにお金に困る人』には“共通点”があった。家計の破綻を招く“たった1つの習慣”とは?【元銀行員は見た】

『年収はあるのにお金に困る人』には“共通点”があった。家計の破綻を招く“たった1つの習慣”とは?【元銀行員は見た】

  • 2026.7.29
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「毎月欠かさず返済しているから大丈夫」

カードローンを利用している方の多くがそう思いがちですが、実は「返しても返しても一向に借金が減らない」という罠に陥っているケースは少なくありません。

今回は、銀行員時代に出会った年収560万円の会社員男性の事例をもとに、返済しているつもりで残高が増えてしまう原因と、知っておくべき注意点について解説します。

「毎月2万円」返していたのに…180万円まで膨らんだ借金の理由

「毎月2万円ずつ返しているから、そのうち減っていくと思っていました」

銀行員時代、カードローンについて相談に来られた38歳の会社員男性の言葉です。

年収は約560万円。妻と小学生の子ども1人の3人家族で、生活は決して苦しいようには見えませんでした。 カードローンを利用し始めたきっかけは、転勤に伴う引っ越し費用でした。最初に借りたのは30万円。「ボーナスで返せばいい」と軽く考えていたそうです。 ところが、その後は家電の買い替えや車検、子どもの入学準備など、急な出費があるたびに追加で借り入れを繰り返しました。

返済日は毎月きちんと守っていました。返済額も2万円を欠かしたことはありません。 それでも、相談に来られた時点で残高は180万円まで膨らんでいました。 理由はシンプルです。

「返済しては借りる」を何年も繰り返していたからです。

「返しては借りる」の手軽さが生む、資金管理の恐ろしい落とし穴

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

カードローンは、利用限度額に余裕があると、ATMやアプリから簡単に追加で借りられます。

その手軽さゆえに、「今月だけ」「次のボーナスまで」と考えて借りることが習慣になってしまう方は少なくありません。 実際、この男性も口座を確認すると、毎月2万円返済した数日後には1万~5万円を追加で借りることが続いていました。 本人は返済を続けているつもりでも、元金はほとんど減っていなかったのです。

銀行では、こうした利用履歴を見て、「返済能力」だけでなく「資金管理の傾向」も確認することがあります。 もちろん、カードローンを利用しているだけで問題になるわけではありません。しかし、返済と借り入れを繰り返す状態が長期間続くと、将来住宅ローンなどを検討する際にも、慎重な判断につながる場合があります。

男性は「毎月返済しているから安心だと思っていた。残高を見ずに返済額だけを見ていたのが失敗でした」と話していました。

返済額ではなく「残高」を見る!将来の後悔を防ぐ小さな習慣

カードローンで本当に気を付けたいのは、毎月いくら返しているかではありません。 借入残高が着実に減っているか。この一点を定期的に確認するだけでも、借り入れとの付き合い方は大きく変わります。

「毎月2万円返している」という安心感が、「毎月少しずつ借り直している」という現実を見えなくしてしまうことがあります。カードローンは便利なサービスですが、その便利さに慣れすぎると、「返済しているつもりなのに借金が減らない」という状態に陥りかねません。

毎月の返済額だけで安心するのではなく、残高が先月より減っているかを確認する。その小さな習慣が、将来の大きな後悔を防ぐ第一歩になるでしょう。


執筆:Osaka Okay
元銀行員。金融機関で15年間勤務し、個人向け融資や資産運用の提案業務に従事。現在は金融ライターとして活動。

の記事をもっとみる

注目コンテンツ