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大型SUVに買い換えも「ガリガリッ!」機械式駐車場が作動停止→制限寸法内なのに…50代男性を襲った盲点

  • 2026.7.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。新車への買い換えはワクワクするものですが、マンションの駐車場に停める際には思わぬ落とし穴が潜んでいます。

今回は、大きな車を機械式駐車場に入庫させようとして、深刻なトラブルを引き起こしてしまった事例を紹介します。

制限寸法内なのに!大きめのSUVに買い換えた誤算

分譲マンションに住むBさん(50代男性)は、憧れていた大型SUVに車を買い換えました。現在契約している機械式駐車場には、機種ごとに全長や全高などの寸法制限があります。

Bさんは事前にサイズを確認し、すべて制限内に収まっていたため、車庫証明も問題なく取得できました。しかし、制限内に収まることと、安全に出し入れできるだけの余裕があることとは別問題です。

新しいSUVは横幅が広くなったため、以前の車よりも左右のゆとりがかなり少なくなっていました。

焦りから生じた「ガリガリッ」という鈍い音と作動停止

ある朝、通勤を急いでいたBさんは、焦りながら車を駐車場へ入庫させようとしました。狭くなった左右のスペースに注意を払い、バックした瞬間です。

「ガリガリッ!」

静かな駐車場に、金属が擦れ合う鈍い音が響きました。降りて確認すると、左ドア側面には深い傷が刻まれていました。さらに、車を載せる台であるパレットの枠が、接触の衝撃で歪んでしまいます。安全装置が働き、機械式駐車場は完全に作動を停止してしまいました。

居住者からの問い合わせが殺到し管理会社も大わらわ

Bさんはすぐに管理会社へ連絡しました。保守業者が急行したものの、歪んだパレットをすぐに復旧させることはできません。

この影響で、同じ系統に車を預ける他の居住者も出庫できなくなってしまいました。管理員室やBさんのもとには問い合わせが相次ぎます。

「急いで出かけたいのに、車はいつ出せるのですか!」

復旧まで数時間を要し、自らの過失が周囲に及ぼした影響の大きさを痛感することになりました。

個人賠償責任保険は対象外になる理由

自分の車の傷は、加入している車両保険で対応します。一方、壊した機械式の装置は、管理組合という他人の所有物への損害に当たります。車を運転中の事故であるため、他人の物への損害を補う自動車保険の対物賠償で対応するのが原則です。

日常生活のトラブルを補償する個人賠償責任保険もありますが、自動車の運転による事故は原則対象外となります。

「建物の設備や他の居住者にまで、これほど影響が広がるとは思いませんでした」

自分の操作ミスが周囲にまで及んだ事実を、Bさんは重く受け止めました。

駐車場トラブルを防ぐための注意点と対策

機械式駐車場を利用する場合、車は制限寸法ぎりぎりではなく、出し入れにゆとりのある大きさを選びましょう。車庫証明が取れたとしても、安全に出し入れできるとは限りません。可能であれば買い換え前に、同じ大きさの車で入庫を試させてもらうのがおすすめです。

万が一に備え、自動車保険の対物賠償や車両保険の内容も確認しておきましょう。装置に異常を感じたら無理に動かさず、すぐに保守業者や管理会社へ連絡してください。

参考:
機械式立体駐車場の安全対策(国土交通省)
個人賠償責任保険は、どのような保険ですか(日本損害保険協会)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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