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憧れの「ガレージ付き戸建て」を購入も…40代男性が自宅に届いた“固定資産税の通知書”に青ざめたワケ

  • 2026.7.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。新しくマイホームを建てる際、建物の一部を車庫として組み込むビルトインガレージに憧れる方は多くいらっしゃいます。

今回は、車のためにこだわりの空間を作った結果、予想外の出費に驚くことになった事例を紹介します。

憧れのガレージ付き住宅を購入したAさんの誤算

郊外の戸建てに買い替えたAさん(40代男性、車好きの会社員)は、車を雨ざらしにしたくないという強い希望から、ビルトインガレージを採用します。

打ち合わせの段階では、間取りやデザイン、ガレージの広さといった設計に関わる話題が中心です。費用についても、最初にかかる建築費のみと理解していました。

しかし、新居での生活が始まってから、自宅に届いた固定資産税の通知書を見てAさんは驚きます。土地や建物に毎年かかるこの税額が、当初に想像していたよりもかなり高かったためです。

固定資産税と火災保険料が想定より高くなった理由

驚いたAさんが役所に問い合わせると、ビルトインガレージが家屋の一部として評価されていることが分かりました。家屋とみなされる条件は以下の3つです。

  • 屋根と壁で風雨をしのげること
  • 土地に定着していること
  • 用途性があること

「シャッターや壁で囲まれたガレージは、この条件にすべて当てはまります。その結果、全体の税額が上がってしまいます」と、担当者から説明されました。

同じ車を置く場所でも、構造によって税の扱いは分かれます。さらに、Aさんは火災保険料も上がっていることに気付きました。建物の保険金額は、同じ建物を建て直すのに必要な金額を基準に決められます。

ガレージの面積のぶんだけ家屋の延床面積が増えたことで、建て直しに必要な金額が上がり保険料も高くなりました。

設計段階で年間のコストを確かめる方法

Aさんが後悔したのは、金額の高さそのものではなく、完成後に続く費用をあらかじめ試算していなかったことでした。同じ失敗を避けるには、設計の段階から維持費を試算しておくことが重要です。

まずは「ガレージを含む家屋の固定資産税がどれくらいになるか」を、建築会社の担当者に相談して試算してもらいましょう。火災保険についても、ガレージを含めた見積もりを保険会社からもらい、どれだけ保険料が増えるかを確認します。

雨よけが主な目的なら、壁のないカーポートとの費用も比べておくとよいでしょう。住宅設備は初期費用だけでなく、固定資産税や保険などの維持費も含めて見比べると、入居後の家計の見通しを立てやすくなります。

憧れの設備だからこそ、導入する前に年単位の維持コストを数字で確かめておきましょう。

参考:家屋の固定資産税・都市計画税(札幌市)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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