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「スペース余ってるからいいでしょ」共用廊下に私物を並べる住人。消防設備点検の日、担当者の一言で態度が一変

  • 2026.7.4
「スペース余ってるからいいでしょ」共用廊下に私物を並べる住人。消防設備点検の日、担当者の一言で態度が一変

共用廊下を占領する住人

引っ越して間もない分譲マンションで、住人が共用廊下に私物を並べ始めた。

子どものベビーカーや三輪車、粗大ゴミに出すような古い家具まで、我が家との境界近くにずらりと置かれていた。

通行の邪魔なだけでなく、火事のときの避難経路をふさぐ危険な状態だった。

見かねた妻が、ある夕方に声をかけた。

「危ないので、片付けてもらえませんか」

やんわりとした頼み方だったと思う。ところが返ってきたのは、悪びれのない一言だった。

「スペース余ってるからいいでしょ」

妻は言葉を失って帰ってきた。管理会社に相談しても、すぐには動いてくれない。私たちは半ば諦めかけていた。

消防点検の日の一喝

転機は、マンション全体の消防設備点検の日だった。点検業者と管理会社の担当者が、廊下を一つずつ見て回っていた。

そして私物で通路がふさがれた一角にさしかかった。

担当者の顔つきが変わった。

「これ消防法違反です」

廊下じゅうに響き渡る、はっきりとした声だった。避難経路をふさいでいる、すぐに撤去してほしい、いざというとき住民全員の命に関わる。担当者はきっぱりと言い切った。

ちょうど居合わせた奥さんは、さっきまでの強気がどこかへ消えていた。

「あ、いえ、これは……」

言いかけて、口ごもる。周りの部屋から顔を出した住人たちの視線が、いっせいに彼女へ集まっていた。

その冷ややかな空気に、奥さんの顔がみるみる真っ赤になっていく。

「す、すぐ片付けます」

声は、さっきの半分もなかった。その日のうちに、廊下の私物はすべて室内へ運び込まれた。あれだけ「いいでしょ」と胸を張っていた人が、誰よりも慌てて荷物を抱えていた。

それ以来、廊下には物ひとつ置かれていない。奥さんは私たちと廊下ですれ違うと、気まずそうに目を伏せて足早に通り過ぎる。

「はっきり言ってもらえて、よかったな」

妻とそう話した。正論がまっすぐ通った瞬間の、あの静かな爽快感は、今も忘れられない。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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