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「うちの親とは、そんなに仲良くないから」と言っていた夫。だが、離婚話しをしている時の夫の行動に絶句

  • 2026.7.3

「親とは関わりたくない」はずの夫

夫は結婚前から、両親のことをあまり好きではないと話していました。

実家にもそこまで関わりたくない、と口ぐせのように言っていたのです。

「うちの親とは、そんなに仲良くないから」

だから盆や正月も、私に気をつかわなくていいよ。

夫はいつもそう前置きしていました。私はその言葉を、そのまま受け取っていたのです。

ところが、誕生日やお盆といったイベントごとになると、夫は決まって実家に行きたがりました。

「今年くらいは顔を出しておこうかな」

毎回そんな理由をつけては、いそいそと帰省の準備を始めるのです。

妙だなとは思いつつ、私は深く考えないようにしていました。

そんなある日、些細なことから夫と大喧嘩になりました。話はとうとう離婚にまで発展し、リビングの空気は張りつめていきました。

「もう、少し頭を冷やしたい」

私はそう言って、一度席を立ちました。

トイレにこもって、乱れた気持ちをどうにか落ち着かせようとしていたのです。

トイレから戻ると聞こえた電話

用を済ませて出ると、夫の小さな声が聞こえてきました。

誰かと電話をしているようです。相手はどうやら、義母のようでした。

「パパに相談したいんだけど」

その一言に、私は思わず足を止めました。離婚の話をしている最中に、こっそり自分の親へ電話をかけていたことにも驚きました。

けれど、それ以上に引っかかったのは、別のところです。

(パパって、お義父さんのこと……?)

四十代を目前にした夫が、父親を「パパ」と呼んでいる。あんなに親とは関わりたくないと言っていた人が、いざとなると真っ先に親を頼る。その落差に、背筋がすっと冷たくなりました。

「うん、うん、パパの言う通りにするから」

受話器の向こうの声に、夫は素直にうなずいていました。

夫婦のことを、私に相談する前に、まず親に。

しかも、その口調はいつもの彼とはまるで違い、小さな子どものようだったのです。

電話はそれからも、しばらく続いていました。夫は義母の言葉にいちいち相づちを打ち、時折「そうだよね」と繰り返します。三十代も後半の大人とは思えない、甘えきった声色でした。

「そうだよね、わかった」

強がって見せていた親嫌いは、隠していた依存の裏返しだったのかもしれません。

あれほど関わりたくないと言いながら、本当は親の判断がなければ何ひとつ決められない人だったのだと思うと、言いようのない寒気がしました。

夫の知らない顔を見てしまったようで、私は廊下から動けませんでした。あの夜のことを、私は今もうまく言葉にできずにいます。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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