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W杯中に決まっていた意外な移籍6選…46歳現役復帰、英雄の「古巣帰還」

  • 2026.7.2

48チーム制に拡大されたワールドカップ。グループステージにおいてはとくに「今回は熱くなることはないだろう」と思われていたかもしれないが、正直に認めたほうがいいかもしれない。結局のところ、ワールドカップという熱狂の渦に巻き込まれずにいることは不可能なのだと。

2026年大会のグループステージがついに幕を閉じた。フランス、スペイン、アルゼンチン、そしてイングランドといった常連組は順当にノックアウトステージへの切符を手にしている。

ただ、北米がサッカー一色に染まるなか、その裏では「移籍マーケットの開幕」という決して無視できない動きも進行している。アンソニー・ゴードンのバルセロナ移籍、マルク・ククレジャのレアル・マドリー加入、ヤン・ポール・ファン・ヘッケがトッテナムへ向かったというニュースを目にした方もいるだろう。

今回は『ワールドカップの最中に決まっていた意外な移籍」を『Planet Football』からご紹介する。

コスティーニャ(オリンピアコス→ブライトン)

ブライトンがまたもや「らしい」立ち回りを見せたといえるだろう。静かに、素早く、そして的確にやってのけるのが彼らである。

プレミアリーグの雄は、オリンピアコスから26歳の右サイドバック、コスティーニャを1100万ポンド(およそ24億円)ほどで獲得した。契約満了で退団するヨエル・フェルトマンの後釜として。

計算できる守備の安定感、ダイナミズム、そして右サイドからの質の高いボール供給。コスティーニャはまさにブライトンが求めていたプロファイルに合致するはずだ。イングランドのスピードに即座に適応できれば、シーズン中盤には「いつの間にこんな良い選手を獲ったんだ」と周囲を驚かせるはずだ。

マルティン・ドゥブラフカ(バーンリー→トッテナム)

トッテナムによるマルティン・ドゥブラフカの獲得劇は、あまりに電撃的だった。37歳のベテランGKがフリーでスパーズに加入するというニュースは、報じられたその日のうちに公式発表まで至った。

決して派手な補強ではないが、極めて現実的な一手と言える。ニューカッスルやマンチェスター・ユナイテッド、バーンリーで培ったプレミアリーグでの豊富な経験は、未知数の若手に賭けるよりも遥かにリスクが低い。

この年齢だけに正守護神の座を期待しての加入ではないだろうが、長いシーズンを戦う上で、負傷者が出た際やカップ戦、あるいは更衣室での落ち着きをもたらす存在として…特に昨季とんでもない混乱に見舞われたクラブだけに、経験豊かなGKがいることの価値は計り知れない。

ヴェダト・ムリキ(マジョルカ→フェネルバフチェ)

ヴェダト・ムリキのフェネルバフチェ復帰は、今夏の移籍市場でもとりわけ感情的なものとなった。昨季のラ・リーガで得点ランキング2位に輝きながらも、所属するマジョルカが降格したことで、その去就に注目が集まっていた。

現在32歳のムリキが戻るのは、2019-20シーズンに36試合17ゴールを叩き出した、自身のキャリア最高の地。その後のラツィオ移籍では苦い経験を味わったが、スペインで再びその価値を証明してみせた。

フェネルバフチェにとって、マジョルカで自信を取り戻したこのストライカーの獲得に不安要素はない。

アフォンソ・モレイラ(リヨン→レヴァークーゼン)

彼の名は、まだ世界中に知れ渡っているわけではない。しかし、バイエル・レヴァークーゼンが彼に投じた最大3360万ユーロ(およそ60億円)という移籍金が、そのポテンシャルの高さを物語っている。

スポルティングCPのアカデミーが生んだ21歳のウィンガーは、昨季リヨンで8ゴールを記録。レヴァークーゼンは彼の持つスピードと創造性、そして将来性に賭けた。

ワールドカップの喧騒にかき消されがちなタイミングでの契約だが、この動きは単に来季の戦力としてだけでなく、将来的な売却価値までも見越した長期的なクラブ戦略の一部だろう。

セルヒオ・カナレス(モンテレイ→ラシン・サンタンデール)

セルヒオ・カナレスがスペインに帰ってきた。これほどフットボールのノスタルジーを刺激する話はない。14年ぶりにラ・リーガの舞台に戻ってきたラシンは、クラブが生んだ最高傑作の一人を呼び戻すという、最高の形で復帰を祝った。

2010年に神童としてレアル・マドリーへ去ってから、バレンシア、レアル・ソシエダ、ベティス、そしてメキシコのモンテレイを渡り歩いた。度重なる怪我に苦しめられながらも、そのエレガントなプレースタイルと不屈の精神が衰えることはなかった。

35歳になった今、かつてのワンダーキッドは、経験と知性を兼ね備えた師匠として自身の古巣へと復帰する。それはまさに「英雄の帰還」だ。

ロナウジーニョ(無所属→ラヴェンナ)

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

そう、あのロナウジーニョだ。46歳になった元バロンドール受賞者が、現役引退から10年以上を経て、イタリア3部のラヴェンナと契約を結んだ。

ワールドカップ期間中の移籍市場が生んだ、たちの悪い冗談のようにも聞こえるが、クラブ会長のイニャツィオ・チプリアーニ氏はこれを「野心的なプロジェクト」の一環だと説明している。

ロナウジーニョはフロント業務も兼任する予定だそうだが、世間の注目は一点に尽きる。彼が「選手」として登録され、再びピッチに立つということだ。もちろん、バルセロナやPSG、あるいは2002年日韓大会で見せたあの輝きを期待するのは酷だろう。だが、再び「ボールとダンスをする」ことを選んだ彼の一挙手一投足を、世界が固唾を飲んで見守ることになる。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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