1. トップ
  2. トレンド
  3. 千葉市動植物園のゴリラのモンタとモモカ「毎日同居」へ 進展の理由と立ちはだかる壁

千葉市動植物園のゴリラのモンタとモモカ「毎日同居」へ 進展の理由と立ちはだかる壁

  • 2026.6.30
image

千葉市動物公園で始まった、ニシゴリラの「モンタ」と「モモカ」の同居。当初は「週に1回の練習」という慎重なペースでスタートしたこの取り組みですが、今では「毎日」一緒に過ごすまでにスピード進展しています。今回はトントン拍子の進展理由と、気になる「今後のスケジュール」、そして他園の事例と比較して見えてきた「動物園の知られざる施設事情」について、ゴリラ担当の飼育員に聞きました。

わずか5〜6回で確信「もう大丈夫だな」

最初は週1回だった練習が、なぜこれほど早い段階で毎日の同居へと切り替わったのでしょうか。その裏には、担当飼育員の確かな「見極め」がありました。

飼育員:「休園日を利用した同居練習は、これまで5回から6回ほど重ねてきました。その中で、モンタからモモカへの攻撃的な行動が本当に『ほぼゼロ』でした。これならもう毎日一緒にしても大丈夫だな、と早い段階で判断することができました。現在は、大雨などの悪天候時を除いて、基本的には毎日10時から15時半くらいの時間帯で同居を行っています」

飼育員が2頭の安全をしっかりと見極めた上での、嬉しい「毎日同居」だったのですね。

image

モンタとモモカ=提供:千葉市動物公園

ほかの動物園のようにはいかない?「夜間同居」に立ちはだかる壁

現在、国内でゴリラを「群れ」で飼育しているほかの動物園では、昼だけでなく夜間もずっと一緒に過ごさせるケースが多いそうです。千葉市動物公園でも、将来的にそうした「24時間ずっと一緒」の形態になる可能性はあるのでしょうか。

担当の飼育員によると、千葉市動物公園ならではの「施設の裏事情」が見えてきました。

飼育員:「いま群れ飼育を行っているほかの園では夜も一緒のところが多いですが、現在の千葉の施設だと、夜間も一緒にするのはちょっと難しいかもしれません。というのも、今の施設は室内の『段差』がすごく大きいんです。夜間に暗い中で何かトラブルがあった際、その段差のせいで怪我をしてしまうリスクを考えると、ちょっと怖いというのがあります」

千葉市動物公園の施設では、そんな理由で夜間の同居は難しいようです。

飼育員:「将来的に新しく施設を建て直すような機会があれば、そうした改善策を設けられると思いますが、いまの環境のままで夜間同居へと移行するかどうかは、かなり慎重に検討しなければいけない課題ですね」

千葉市動物公園:公式サイト

ライターコメント

わずか5〜6回の同居練習で、毎日の同居を決定できたというモンタとモモカ。2頭の相性の良さが改めて証明された気がして嬉しくなりました。毎日10時〜15時半という長い時間を一緒に過ごせているのも、大きな前進ですね。一方で、他園のような「夜間も一緒」が難しい理由が、まさか「施設内の段差」という構造上の問題だったとは驚きでした。これからも日中のみの同居ですが、2頭の未来をのんびり応援していきたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

元記事で読む
の記事をもっとみる