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チャールズ国王、790億円かけて改修したバッキンガム宮殿に「住まない」宣言 観光スポットとして活用か

  • 2026.6.27
チャールズ国王(King Charles)、カミラ王妃(Queen Camilla) WPA Pool / Getty Images

ロンドンの観光名所として知られるバッキンガム宮殿。王室の本拠地であると同時に、ヴィクトリア女王以降は君主の住居としても使われてきた。10年以上前から改修工事が進められてきたが、来年春に完了する。でもチャールズ国王とカミラ王妃は工事が終わっても宮殿に住むつもりがないことが明らかになった。王室の報道官が認めた。

報道官は今週声明を発表。国王夫妻はロンドンの拠点として現在、私邸のクラレンスハウスを使っている。ここで暮らして、バッキンガム宮殿で職務を行なっている。今後もそのスタイルを続けることを認めた。「国王はバッキンガム宮殿に深い愛情を抱いている。王室の生活と公的な生活における宮殿の役割を深く尊重している。それ以外の点では、宮殿は王室の活動の中心地として活気に満ちあふれた場所になるだろう」とコメント、今後も宮殿で謁見やガーデンパーティー、その他のレセプションを開催することを明らかにした。また君主がロンドンにいるときにはこれまでと同様、宮殿に王室の旗が掲げられる。

君主が宮殿にいるときはこの旗が掲げられる。 Ben Montgomery / Getty Images

改修にかかった費用は約3億7,000万ポンド(約790億円)。公金をこんなに使って大規模な工事をしたにもかかわらず、住まないなんて無駄遣いだという意見も出ている。しかしその決断には理由があると王室は説明。それによると「宮殿を私的な理由よりも公共の利益のために活用すべき」というのが国王の考え。「宮殿は今後も公邸として使用されるが、公的資金で建設された建物だから公のために有効活用したい」と思っているという。それゆえ「一般公開を拡大していく方針だ」。見学できるエリアを増やしていくと見られている。

バッキンガム宮殿の舞踏室。 Pool/Tim Graham Picture Library / Getty Images

国王夫妻は今後も宮殿内に私室をキープ。たとえば国家元首らがイギリスを訪れたときなどは、国王夫妻も宮殿に宿泊する。とはいえ、常に宮殿内で暮らしている場合に比べれば警備を軽減できる。これまでは警備のために訪問者数を制限する可能性もあったが、その制限を緩めることもできる。

エリザベス女王はコロナ禍でウィンザー城に引っ越すまでバッキンガム宮殿を住居の1つとして使っていた。チャールズ国王(King Charles)、エドワード王子(Prince Edward)、エリザベス女王(Queen Elizabeth)、フィリップ王配(Prince Philip)、アンドルー王子(Prince Andrew)、アン王女(CPrincess Anne, Princess Royal) Fox Photos / Getty Images

ちなみに改修とはいっても、豪華に作り替えたというわけではないもよう。火災などを防ぐために電気ケーブルやボイラーなどの設備を改修。サステナビリティの観点から宮殿内の敷地の各所に電気自動車の充電ステーションを設置したと王室は発表している。

国王の公式誕生日を祝うトゥルーピング・ザ・カラーのようなレセプションは、今後もバッキンガム宮殿で行われる予定と見られる。カミラ王妃(Queen Camilla)、チャールズ国王(King Charles)、ウィリアム皇太子(Prince William, Prince of Wales)、シャーロット王女(Princess Charlotte)、キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)、ジョージ王子(Prince George)、ルイ王子(Prince Louis) Chris Jackson / Getty Images

ウィリアム皇太子も、現在住んでいるフォレスト・ロッジを「終の棲家」にしたいと考えていると報じられている。即位しても宮殿に引っ越すことはなさそう。歴史と共にバッキンガム宮殿のあり方も変わっていくよう。

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