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「冷蔵庫に入れてなかったけど大丈夫?」旅行中、車内に放置された処方薬…薬剤師のアドバイスに「知らなかった」

  • 2026.7.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

夏休みやお盆休みを前に、薬局の窓口はいつもとは違った忙しさに包まれます。「明日から旅行なんです」と駆け込んで来られる方も少なくありません。

本記事では、海外旅行の直前に処方箋の有効期限切れが発覚した方のケースと、冷蔵保存が必要な薬を車内に放置しかけた60代ご夫婦のケースをご紹介します。

いずれも「知っていれば防げた」小さな落とし穴です。長期休暇を安心して過ごしていただくために、旅行前にやっておきたい準備のポイントもあわせてお伝えします。

はじめに|長期休暇シーズンに増える"駆け込み来局"

夏休みやお盆の時期になると、いつもの薬局の風景も少し変わります。

薬局が混み合う理由と、見落としがちな休局日

旅行や帰省に備えて薬を早めにもらいに来られる方、休みに入ってから体調を崩される方など、来局の理由もさまざまです。医療機関の休診と重なることもあり、窓口が普段より混雑することも珍しくありません。

「近くの薬局はいつも開いている」と思い込みがちですが、お盆期間中は休業する薬局もあります。慌てずに済むよう、休暇前の確認が大切です。

エピソード①「明日から海外旅行」直前に発覚した処方箋の有効期限切れ

夕方近く、少し慌てた様子で50代の男性が来局されました。「明日から海外旅行なんですが、この処方箋でお薬をお願いします」とのことでした。

処方箋には"4日間ルール"があることをご存じですか

処方箋には、発行日を含めて4日間という有効期限があります。この日を過ぎると、原則として調剤ができません

男性のお持ちだった処方箋は、その期限をすでに過ぎていました。

週末・連休を挟むときの落とし穴

「病院でもらったのは先週。連休を挟んだからうっかりしていた」とのお話でした。

急ぎ、医師に連絡を取って再発行の対応を進めましたが、間に合わなかった場合は旅行自体に影響が出ていたかもしれません。

処方箋を受け取ったら、なるべく早めに薬局へ、というのが基本です。

エピソード②冷蔵保存が必要な薬を"車内放置"しかけた60代ご夫婦

別の日、旅行帰りに立ち寄られた60代のご夫婦から「この薬、冷蔵庫に入れていなかったんですが大丈夫でしょうか」とご相談を受けました。

真夏の車内温度と薬の品質への影響

真夏の車内温度は、日中には50度を超えることもあります。

冷蔵保存が必要な薬だけでなく、室温保存の薬であっても、こうした環境に長時間置かれると品質が保てなくなります。

薬剤師として、患者さんには必ず薬の車内放置は避けるように伝えなければなりません。

旅行中の保管方法、意外と知られていない基本ルール

「クーラーボックスに入れておくといい」と一言お伝えするだけで、ご夫婦は「そんなことも知らずに旅行に持って行ってしまった」と苦笑いされていました。

冷蔵保存が必要な薬をお持ちの方は、保冷剤やクーラーバッグをぜひ活用してください。

読者へのワンポイントアドバイス|長期休暇前にやっておきたい3つの準備

長期休暇を安心して過ごすために、出発前に少しだけ確認しておきたいことがあります。

残薬チェックと、旅の必需品としてのお薬手帳

まずは手元の薬が旅行期間中に足りるかどうかの確認です。ぎりぎりだと感じたら、余裕を持って早めに受診・来局しておくと安心です。

旅先で体調を崩したとき、お薬手帳があれば、地元の医療機関でもスムーズに対応してもらえます。

保険証とあわせて、財布やバッグに入れておくことをおすすめします。

小さな備えが、大切な休暇を守ってくれます。少しの手間で、旅先での「ヒヤリ」を防いでいきましょう。


ライター:下田篤男

京都大学薬学部総合薬学科を卒業後、調剤薬局やドラッグストアグループで薬剤師として勤務してきました。総合病院の門前店舗では管理薬剤師を務め、たくさんの患者さんと向き合う日々の中で、「薬を渡す」だけではない、人と人との関わりの大切さを実感しています。現在は薬剤師として現場に立ちながら、医療記事の執筆・編集や薬局経営コンサルタントとしても活動中。読者の皆さまに、薬局がもっと身近で頼れる場所になるような情報をお届けしていきたいと思っています。


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