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ドッジボールに負けて…クラスメイトの顔を殴った児童。→保護者が“放った一言”に「言葉を失った」

  • 2026.7.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。元小学校教員ライターの、みずいろ文具です。

学校では、担任が毎日必ず教室にいるとは限りません。

体調不良のときもありますし、家族の事情で急に休まなければならない日もあります。

しかし、そんな日に限って、思いがけないトラブルが起きてしまうこともあります。

これは以前、担任が休んだ日、6年生の学級で昼休みに起きた出来事です。

担任が不在だった日の昼休み

その日は、6年生のあるクラスの担任が家庭の事情で欠勤していました。

教員も一人の生活者です。

子育てをしている先生もいれば、家族の介護が必要な先生もいます。
もちろん体調を崩すこともあります。

急な事情で休むことは、どの先生にも起こり得ることです。

その日、担任が休んだクラスには、担任外の教員がかわるがわる補欠で入っていました。

ところが、昼休みにトラブルが起きました。

ドッジボールをしていて負けたことに腹を立てた児童が、近くにいた友達を強く殴ってしまったのです。

顔が腫れるけがに

顔を殴られた児童は、顔が大きく腫れてしまいました。

幸い、骨折などの大きなけがには至りませんでしたが、顔のけがということもあり、学校としても慎重に対応する必要がありました。

その場にいた教員は、すぐにけがをした児童の状態を確認し、保健室で手当てをしました。

そして、関係する児童から話を聞き、双方の保護者にも連絡を入れることになったのです。

保護者から投げかけられた言葉

その後、双方の保護者が来校しました。

けがをさせてしまった側の保護者は、最初は申し訳なさそうな様子だったそうです。

ところが、話の中で「その日は担任が休んでいた」と分かると、空気が少し変わりました。

そして、こう言いだしたのです。

「それは、担任がいなかったから起きたのではないですか」
「担任が休んでいたことにも責任がありますよね」

けがをさせられた側の児童の保護者と、その場にいた教員たちは、言葉を失ったと言います。

もちろん、学校で起きたトラブルについて、学校側が安全面を振り返ることは大切です。

昼休み中の出来事であれば、休み時間の過ごし方や見守りの仕方など、学校側が整えるべきことは多くあります。

実際にけがが起きた以上、学校として「防げる部分はなかったか」と考える必要もあるでしょう。

けれど、その一方で、担任が休んでいたことに原因を求めてしまうのは、違うのではないかと感じました。

まず向き合うべきこと

一番大切なのは、子ども自身が「自分がしてしまったこと」を振り返ることです。

腹が立ったからといって、友達に暴力をふるってよいわけではありません。

相手にけがをさせてしまったなら、その事実と向き合う必要があります。

腹が立ったとき、他にどんな行動ができたのか。

相手はどんな思いをしたのか。

そうしたことを大人と一緒に考えることが、子どもにとって大切な学びになります。

しかし、そこで大人が「担任がいなかったから」「学校の体制が悪かったから」と話をすり替えてしまうと、子ども自身が自分の行動を振り返る機会を失い、自分の行動を正当化することにつながってしまいます。

もちろん、学校側の安全管理を見直すことは必要です。

けれど、それと同時に、子どもが自分の行動に責任を持つ経験もまた、成長のために欠かせないものだと思います。

担任も一人の人間

担任も一人の人間です。

体調を崩すこともあります。家族の事情で休まなければならない日もあります。

担任が不在の日でも、学校は他の教員と連携しながら子どもたちを見守っています。
それでも、すべてのトラブルを完全に防ぐことは簡単ではありません。

大切なのは、トラブルの責任を誰かに押しつけることではなく、起きた出来事を冷静に見つめ、反省したうえで、成長につなげることです。

学校で起きる出来事には、子どもたちのさまざまな思いが絡み合っています。

だからこそ、感情的に誰かを責めるのではなく、起きたことを真摯に受けとめ、子どもたちのこれからのために何が必要なのかを考える姿勢が、大人側にも必要なのではないでしょうか。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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