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「敷地内BBQ」がマンション購入の決め手だった30代女性、入居後の夏に気づいた“ルールの盲点”

  • 2026.7.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。マンション選びにおいて、充実した共用施設はとても魅力的に映るものです。

特に、敷地内で気軽にバーベキューを楽しめるテラスは、子育て世帯を中心に高い人気を集めています。しかし、いざ暮らし始めてみると、魅力的な施設が思わぬトラブルの種になるケースがあります。

今回は、バーベキューテラスの予約が取れない状況に悩まされ、最終的にマンションのルール改定に至ったエピソードをご紹介します。

憧れのバーベキューテラス付きマンションで直面した予約が取れない現実

都内の大規模マンションを購入したHさん(30代女性)は、夫と小学生の子ども2人の4人家族です。家族全員がアウトドア好きで、週末にバーベキューを楽しむことが共通の趣味でした。

敷地内なら重い荷物を運ぶ必要もなく気軽に楽しめると考え、居住者専用のバーベキューテラスがあることが購入の後押しになりました。しかし、入居後の夏、テラスの利用希望が殺到するようになります。

予約制度は先着順で、毎月の受付開始時刻になると枠は一瞬で埋まり、Hさんが何度申し込んでも人気の週末は取れませんでした。利用回数の制限がないため、受付開始の瞬間を狙って毎回枠を押さえる特定の住戸が複数存在し、他の世帯にはほとんど順番が回ってきませんでした。

管理組合への相談からルール改定へ

バーベキューテラスの維持管理費用は、すべての区分所有者が支払う管理費から賄われています。それにもかかわらず一部の住戸だけが使い続けている状況に疑問を抱いたHさんは、管理組合へ相談することにしました。

他の居住者からも、理事会に同じような相談が寄せられていたことから、総会でルールの変更案が諮られます。承認されたルールでは、1住戸あたりの予約回数に上限を設け、人気の週末は抽選方式に変更されました。

「やっと私たちの番が回ってくるようになったね」

ルール改定後、Hさんは夫にそう声をかけました。ただし人気の週末は抽選のため、依然として希望どおりに予約できるとは限りません。

共用施設は有無だけでなく運用の仕組みを確認しましょう

共用施設は魅力的であるほど予約の競争率も上がるため、利用回数の上限がない先着順のルールでは、一部の住戸に利用が偏りやすくなります。抽選方式に変えても、人気の高い日程に希望が集中する構図自体は変わりません。

契約前には、パンフレットの設備一覧だけでなく、実際の使用細則に1住戸あたりあたりの利用回数制限が明記されているかまで確かめておくのがおすすめです。過去の総会議事録に共用施設の予約に関する苦情やルール変更の記録がないかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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