1. トップ
  2. エンタメ
  3. 報道陣も完全ノーマーク…6年前、イケメン俳優と電撃婚した“朝ドラヒロイン”。共演を重ねて育んだ“愛”

報道陣も完全ノーマーク…6年前、イケメン俳優と電撃婚した“朝ドラヒロイン”。共演を重ねて育んだ“愛”

  • 2026.7.17
undefined
戸田恵梨香-2005年4月撮影(C)SANKEI

2020年12月10日、戸田恵梨香と松坂桃李が双方の所属事務所を通じて結婚を発表した。2人はともに1988年生まれで、当時32歳。事前に交際が報じられていなかっただけに、この知らせは大きな驚きをもって受け止められた。交際を予感させる報道が先行していたわけではなく、発表はその日、双方の事務所から突然届いたのである。

結婚発表までに2人が同じ作品に立ったのは、ドラマ『花の鎖』と映画『エイプリルフールズ』の2本。ただ、この共演作を予兆として読み解くより、そこに至るまで、そしてその後に戸田がどんな役を重ねてきたのかをたどるほうが、はるかに見晴らしがいい。10代から映像作品の第一線に立ち続けてきた俳優の歩みが、2つの共演作を節目にくっきりと浮かび上がってくるからだ。

若手時代の代表作から、医療、刑事、恋愛、そして連続テレビ小説まで。松坂との共演作を折り返し点に置きながら、戸田恵梨香の俳優歴を時系列で振り返ってみたい。

10代で得た代表作『DEATH NOTE』『LIAR GAME』

戸田の初期の代表作といえば、まず2006年公開の映画『DEATH NOTE』だろう。演じたのは弥海砂、通称ミサミサ。人気モデルでありながら物語の鍵を握る人物のひとりで、作品を見た者に強い印象を残す役どころだった。10代でこの当たり役に出会えたことが、その後のキャリアの起点になっている。

翌2007年には、フジテレビ系ドラマ『LIAR GAME』で連続テレビドラマ初主演を果たす。戸田が演じた神崎直は、正直さゆえに巨額の金を奪い合うゲームへ巻き込まれていく人物。華やかで奔放なミサミサとは対照的な、まっすぐな主人公である。10代のうちに映画と連続ドラマの双方で、しかも性格のまるで違う中心人物を演じたことになる。

さらに2008年に始まった『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』では、フライトドクター候補生の緋山美帆子役で出演。2010年の『SPEC』では、特殊能力に関わる事件を追う捜査官・当麻紗綾を演じた。医療ドラマと刑事ドラマ、いずれも長く続くシリーズの主要役である。若手時代のうちに異なるジャンルの現場を経験し、異なる人物像を着実に積み重ねていったのが、この時期の戸田だった。

初共演の『花の鎖』、映画で再共演した『エイプリルフールズ』

その戸田と松坂の、確認できる範囲で最初の共演となったのが、2013年9月にフジテレビ系で放送されたスペシャルドラマ『花の鎖』だ。湊かなえの小説を原作に、異なる時代を生きる3人の女性の人生が交差していく物語である。

戸田が演じたのは、古風な女子大生・紗月。松坂は大学の山岳同好会で1年先輩にあたる浩一を演じた。2人は作中で互いに惹かれながらも「許されぬ恋」に直面する、先輩と後輩として描かれている。『DEATH NOTE』のミサミサとも、『SPEC』の当麻とも違う、古風で控えめな人物像である。

2年後の2015年、2人が再び顔をそろえたのが映画『エイプリルフールズ』だった。さまざまな嘘をきっかけに、複数の登場人物の物語が絡み合っていく群像劇である。戸田が演じた新田あゆみは、対人恐怖症の病院清掃員。松坂が演じた牧野亘は外科医で、一夜の関係を経て妊娠したと告げるあゆみと、それを嘘だと受け取る亘の対立が物語を動かしていく。

『花の鎖』では惹かれ合う先輩と後輩、『エイプリルフールズ』では妊娠をめぐって衝突する男女。2作で関係性も作品の調子もがらりと変わる。戸田のキャリアとして見れば、質感のまったく違う2本に並んで立った共演だった。

『大恋愛』で病と記憶に向き合う

戸田の恋愛ドラマで鮮烈な記憶を残した作品といえば、2018年のTBS系ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』だ。戸田は若年性アルツハイマー病におかされる女医・北澤尚を演じた。TBSの連続ドラマで主演を務めるのは『SPEC』以来8年ぶりのことだった。描かれたのは、病気によって記憶が失われていく中での恋愛と生活。医療現場そのものを扱った『コード・ブルー』とも、特殊事件を追う『SPEC』とも違い、一人の女性の時間と、その変化に寄り添う物語の中心を、戸田は担った。30歳を迎えた俳優が、恋愛ドラマという枠の中で、病と記憶という重い主題に正面から向き合った作品である。

『DEATH NOTE』や『LIAR GAME』で注目を集めた時期から、『コード・ブルー』『SPEC』を経て『大恋愛』へ。こうして作品を並べてみると、映画、連続ドラマ、シリーズ作品と場を移しながら、題材も立場も異なる人物を演じ分けてきた道筋がはっきりと見えてくる。

朝ドラ『スカーレット』、そして結婚発表へ

2019年9月に放送が始まったNHK連続テレビ小説第101作『スカーレット』では、ヒロイン・川原喜美子を演じた。信楽を舞台に、理想の焼き物を追い求める女性陶芸家の人生を描いた作品だ。半年にわたって一人の女性の人生を演じきる朝ドラのヒロインは、10代からの積み重ねの上に立つ大役であり、戸田のフィルモグラフィーの中でもひとつの到達点といえる仕事だった。

その放送終了から約8カ月半後に届いたのが、冒頭の結婚発表だった。2013年の『花の鎖』から数えれば7年。そのあいだも2人はそれぞれの現場で経験を積み重ねていた。結婚発表時の連名コメントでは、2人が同世代の俳優仲間として互いに刺激し合いながら歩んできたことが伝えられている。

10代での映画出演と連続ドラマ初主演、長く続くシリーズの主要役、記憶を扱う恋愛ドラマ、そして朝ドラのヒロイン。その積み重ねの中に2つの共演作を置いてみると、2020年の結婚発表は、俳優としての充実した歩みと並行して訪れた、私生活の節目として静かに位置づけられる。


※記事は執筆時点の情報です

の記事をもっとみる

注目コンテンツ