1. トップ
  2. エピソード
  3. 「学校では楽しそうですよ」担任の言葉に違和感…娘の腹痛が続いた2か月後、明らかになったこと

「学校では楽しそうですよ」担任の言葉に違和感…娘の腹痛が続いた2か月後、明らかになったこと

  • 2026.6.20
SHUFUFU

娘が「おなか痛い」と言い始めたのは、2学期が始まってすぐのことだった。

最初は季節の変わり目のせいかな、と思っていた。

でも一週間、二週間と続くうちに、私の中で、少しずつ不安が大きくなっていった。

「先生、娘のことが心配で…」返ってきた返信に違和感

担任の先生に連絡帳で相談したのは、腹痛が始まって10日ほど経った頃だ。

「最近、毎朝おなかが痛いと言って登校をしぶります。学校で何か気になることはありますか?」

翌日返ってきた返信はたった2行。

「○○さんはクラスでも楽しそうにしていますよ。休み時間も元気に過ごしています。学校では特に気になる様子は見られません。」

……本当に、心配いらないのだろうか?

娘は毎朝トイレにこもって泣いているのに。その言葉がどうしても腑に落ちなかった。

「ちょっと怖い」娘がぽつりとこぼした一言

夜、娘と布団に入りながら、責めないようにそっと聞いてみた。

「最近、学校どう? 楽しい?」

しばらく沈黙があって、娘はぼそっと言った。

「……Aちゃんが、ちょっと怖い」

それ以上は話してくれなかった。でもその「ちょっと」という言葉の重さが、ずっと頭から離れなかった。

翌日、もう一度先生に「娘が特定のお友だちを怖いと言っていました。学校での様子を少し気にかけていただけますか」と書いた。

返ってきたのはまた似たような文面だった。

「クラス全体としては落ち着いて過ごしています。個別にも様子を見てみますね」

その後、確認した結果の報告は来なかった。

「記録するしかない」私がノートを開いた理由

先生を責めるより先に、私がしたのは記録を始めることだった。

100円ショップで買ったノートに、日付・娘の様子・連絡帳のやり取りを毎日書き留めた。娘が日記帳に書いていた走り書きも、本人の気持ちを傷つけないように気をつけながらコピーして挟んだ。

「きょうもAちゃんにわらわれた」
「ランドセルにごみをいれられた」

娘の字で書かれた日記を読んだとき、手が震えた。

でも感情的に動くより、まず事実を積み上げることが大事だと自分に言い聞かせた。

学校からの返信、娘の日記、私の観察メモ。

静かに、淡々と。

ページを重ねるたびに、私の中の確信が固まっていった。

別の保護者の「実は…」で教室の空気が変わった

転機は、2か月後の参観日だった。

保護者懇談で先生が「クラス全体、協力し合って頑張っています」と話しているとき、後ろの席の保護者が静かに手を挙げた。

「あの……実は先月から、うちの子が意地悪されていると言っていて。他にも同じように意地悪されている子がいると聞いたのですが、学校側は把握していますか?」

保護者懇談の空気が、一瞬で変わった。

私はそのとき初めて口を開いた。

「うちも同じです。2か月前から連絡帳で相談しているんですが、そのたびに『学校では気になる様子はない』という返答でした。記録を取ってあります」

担任の先生は、少し表情をこわばらせていた。

「把握していました」…校長が頭を下げた日

後日、学校から面談の連絡があった。

校長・教頭・担任の先生が同席する中で、学校側は「実は1か月ほど前から、複数の保護者から似た相談を受けていました」と説明した。

——把握していた。

それでも「様子を見ている段階だった」と、説明を先送りにしていたのだという。

私はノートを取り出して、2か月分の記録をテーブルに置いた。日付、連絡帳の返信内容、娘の日記のコピー。

「この間ずっと、娘は毎朝泣いていました。把握していたなら、なぜ保護者に伝えなかったのですか」

沈黙のあと、校長が深く頭を下げた。

「対応が遅れたこと、保護者への説明を怠ったこと、深くお詫びします」

その後、学校は具体的な対応策を文書で提示し、定期的な経過報告を約束してくれた。

娘が「今日は楽しかった」と言った日

それから数週間後、娘が朝におなかを痛がることは少しずつ減っていった。

帰宅した娘が「今日ね、給食でデザートが出てさ」と笑いながら話してくれた日、私は台所でこっそり泣いた。

あの嫌な予感を、信じてよかった。
記録を続けてよかった。
感情に流されすぎず、できるだけ冷静に記録を重ねてよかった。

娘はまだ全部は話してくれていないけれど、少しずつ、学校の話をしてくれるようになりました。

さいごに

「先生を信頼したい」という気持ちと「でも何かおかしい」という直感、どちらも本物だと思います。

そのふたつが揺れるとき、感情が大きく揺れるときこそ、記録を残しておくことが、子どもを守るための大切な支えになるのかもしれません。

あなたが感じる違和感には、耳を傾けてみてもいいのだと思います。子どものサインを一番近くで受け取れるのは、やっぱり毎日そばにいる親なのだから。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる