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クールに見えて実は甘えん坊! 静かな圧で飼い主を動かす姿が可愛い、大人気・猫コミックエッセイ【書評】

  • 2026.6.20

【漫画】本編を読む

猫といえば、クール。いつでも私たち人間のことなど、相手にしていないイメージがあるかもしれない。だけれども、そんなことはない。猫はいつも自由気ままだけれど、実はとっても甘えん坊。『拾い猫のモチャ』(にごたろ/KADOKAWA)には、猫の甘々な姿も満載。猫飼いなら共感せずにはいられない“あるある”にあふれた大人気コミックだ。

三毛のオス猫・モチャは、かなりのかまってちゃん。たとえば、飼い主が布団に寝転んでスマホをいじっていれば飼い主のスマホと胸の間にスルリと入り込んで、「ここにいるよ」とでも言うかのようにニコニコ顔をみせる。またある時は、飼い主が開いたノートの上にどーんと乗り、おなかまでみせる始末。ノートの上はモチャがいるべき場所ではないのだが、まるで「我を撫でよ」とでも言っているかのようだ。さらには、モチャは、飼い主が向かう場所にことごとく出現する。狭い場所が大好きで、ある時はデパートの買い物袋、またある時は洗濯かごにおさまっている。

「もうモチャったら!」きちんと叱って言い聞かせたいが、モチャは注意しても聞く耳を持たず、遠くを見つめる。全然話を聞いていなそうなその表情さえ、なんと可愛らしいことか。猫と暮らす人は「あーうちの子と同じだ」と思わず、吹き出さずにはいられないだろう。

そばに来て、乗って、見つめて、撫でられるのをそっと待つ。猫の態度は静かなのに、いつだって強引で、確実に飼い主の行動を止めにくる。そんなわがままさが、どうしようもなく愛おしい。猫に生活を邪魔される幸せがこの作品には満載だ。

文=アサトーミナミ

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