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夏の水やり・草取りを減らしたい人へ。砂利でつくる【グラベルガーデン】の基本とおすすめ植物8選

  • 2026.6.17

夏の水やり・草取りを減らしたい人へ。砂利でつくる【グラベルガーデン】の基本とおすすめ植物8選

グラベルとは砂利のこと。土のかわりに砂利や石を敷き詰めて植栽するのがグラベルガーデンです。暑さが厳しくなっている夏の庭で、水やりや草取りの手間をグッと省けることから、近年注目されています。どんな植物が向いているのかも見てみましょう。

暑さのなかで手間のかからない庭を

グラベルガーデンは砂利や石を敷き詰めるガーデンスタイル。雑草のタネがたっぷり眠っている土壌を砂利でカバーすることで、雑草が生えにくくなるのが一番のメリットです。また、雨の降らない日が続いても土壌が乾きにくくて、水やりの手間が減ります。

温暖化の進む酷暑でも、手間のかからない「ローメンテナンスの庭」として今、注目されているわけです。さらに敷き詰められた砂利や石は背景として、植物のディテールを際立たせる効果もあります。暑さや乾燥に強い植物を植えて、夏も手間なく美しいシーンを楽しみましょう。

枯山水の進化形⁉ 多肉植物にぴったり!

グラベルガーデンの画像を見ていると、日本伝統の枯山水の画像がたくさん出てきます。枯山水は石や砂利やコケなどを用いて山や川など、自然の風景を描き出す庭園様式。室町時代に禅宗の僧によって始まりましたが、今も和モダンの庭にとり入れられる、グラベルガーデンの一種といえます。

また、今グラベルガーデンが注目される理由として、乾燥に強い多肉植物の人気があります。高温多湿の日本で多肉植物を地植えで楽しむには、水はけ(排水性)と通気性がとても重要です。すき間の大きな砂利を用いることで、多肉植物やサボテンを庭で育てやすくなります。

ここで気になるのがロックガーデンです。砂利より大きな自然石や岩(ロック)を小高く盛り上げて、多肉植物や高山植物のように水はけのよさを好む植物を植栽するスタイル。立体感や石や岩の重厚感によって、山や渓谷などの景色を思わせます。多肉植物はロックガーデンにもぴったりです。

とはいえ、家庭では大きな規模は望めません。参考になるのは下の写真、ヘアサロンの店先に設けられたロックガーデンです。奥行き50cmほどのスペースに、線形のリーフプランツや多肉植物、ローズマリーなどを植栽しています。しかも、植物はそれぞれ単植の鉢を岩の間に差し込んであり、水やりやコンディションは鉢ごとに管理可能で、おしゃれです。

グラベルガーデンで使いたい暑さや乾燥に強い植物8選

ここまで見てきたように、グラベルガーデンには多肉植物がぴったりですが、日当たりや乾燥を好む植物ならたいがいのものが使えます。なかでも入手しやすい植物を紹介します。

株を覆うように花が咲く【タツタナデシコ】

開花期:5~8月
草丈:約10㎝

多くの仲間があるナデシコ(ダイアンサス)のなかで、オーストリアなどの東欧に分布。イタリアやドイツなどにも帰化植物として自生します。シルバーを帯びた茎葉にピンク色の花が株を覆うように咲く多年草。

開花期の長さがうれしい【サルビア・ファリナセア】

開花期:5~11月
草丈:25~40cm

暑さには強いが、寒さに弱いため一年草として扱われるサルビアです。多くの種類があるサルビアのなかでブルーサルビアとも呼ばれ、穂状の青い花を次々に立ちあげます。開花期の長さもうれしい。

蝶が舞い飛ぶような魅力【ガウラ】

開花期:5~11月
草丈:50~80cm

ハクチョウソウとも呼ばれます。長い花茎に白やピンクの可憐な花をつけ、風に揺れるさまがチョウは舞い飛ぶようです。暑さ寒さに強い多年草。暴れ気味に育ちますが、近年はコンパクトな品種も登場しています。

四季咲き性で下垂する【アイビーゼラニウム】

開花期:4~11月(真夏は花を休みがち)
草丈:40~60cm

ゼラニウムの仲間ですが、光沢のある多肉質の葉が特徴です。乾燥に強い分、過湿が苦手。茎がつる性のように下垂するため、ウィンドウボックスなどでよく利用されます。真夏に花が止まったら、茎を切り戻します。

一年を通して花つきがよい【ベゴニア・センパフローレンス】

開花期:ほぼ周年
草丈:20~40cm

四季咲きベゴニアとも呼ばれ、一年を通して咲き続けます。直射日光のもとでも肉厚の葉は美しさを保ち、日照が少ないと葉が大きくなって姿が乱れます。その場合は株元から切り戻しても、1カ月ほどで開花。

バリエーションに富む園芸品種【ギボウシ(ホスタ)】

葉の観賞期:4~10月
草丈:15~150cm

シェードガーデンの人気者で、斑入りの品種などは直射光で葉焼けするものもありますが、日なたでも育ちます。葉の色形、大きさのバリエーション豊富な園芸品種があり、明るい砂利に葉のディテールが際立ちます。

花よりも目立つ多彩な葉色【ヒューケラ】

葉の観賞期:ほぼ周年
草丈:10~30cm

赤や黄色からシルバーやブロンズまで、多彩な葉色の品種があります。常緑性で一年中楽しめる多年草。暑さ寒さ、乾燥にも強くて丈夫です。シルバー系の品種は強光線で葉焼けするため落葉樹の下などが適します。

大きく広がらないグラスの優等生【ペニセタム’ギンギツネ’】

穂の観賞期:7~10月
草丈:50~60cm

学名ペニセタム・ウィロスムですが、穂の形から’ギンギツネ’と呼ばれます。細い葉がこんもり茂る株は、多くのグラスのように広がらないので、庭でも安心して使えます。寒さにはやや弱いので、冬は株元をマルチング。

砂利を敷き詰めるグラベルガーデンは、まだ実際に見る機会が少ないと思いますが、これからの夏を乗り切るためにはふさわしいスタイルとして考えてみてください。

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