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「心配で動けなくてさ!」5時間も看病してくれた彼。だが、看病中の彼の不器用な愛に苦笑いしたワケ

  • 2026.6.17

献身的すぎる看病

その日、私は朝から高熱で寝込んでいた。体は鉛のように重く、起き上がるのもやっとだった。そんな私を、夫はかいがいしく看病してくれた。

「熱、まだ高いね。冷えピタ替えるよ」

額のシートを新しいものに取り替え、枕元に飲み物を並べてくれる。

「これ、ポカリね。こっちは麦茶。飲めそうなら飲んで」

申し訳なさと安心感の両方を抱えながら、私はいつのまにか眠りに落ちていた。

次に目を覚ましたのは、もう夜だった。時計を見ると、5時間も経っている。

「あ、起きた? 大丈夫?」

声のしたほうを見ると、夫はベッドの横に座ったままだった。

「えっ、ずっとそこにいたの?」

「うん。心配で動けなくてさ!」

優先順位が独特すぎる夫

「ずっといてくれたんだ、ありがとう」

そう言って体を起こした私は、部屋を見回して言葉を失った。洗濯物は洗濯機に入れたまま、回した形跡すらない。台所をのぞけば、シンクには洗い物の山。そして何より。

「ねえ、あなたご飯は?」

「お腹空いたよ」

夫はけろりとした顔で、そう答えた。

どうやら5時間、何も食べずに私の横に座り続けていたらしい。

「待って、私を見てる間に、自分のご飯食べればよかったじゃない」

「いや、目を離した隙に何かあったら困ると思って」

大真面目な顔で言うものだから、私は思わず吹き出してしまった。怒る気も失せて、笑いがこみ上げてくる。

「あのね、あなたの優先順位、私が一番なのはすごく嬉しいけど」

「うん」

「二番にちゃんと、ご飯を入れてちょうだい」

夫はきょとんとした顔で、それから照れくさそうに頭をかいた。看病してくれた気持ちは本物だ。ただ、そのやり方が、あまりにも不器用すぎた。

二度目のドヤ顔

その出来事から、しばらく経った頃。今度はまた別の日に、私が体調を崩して寝込んだ。前回のことが頭をよぎり、内心ひやひやしていた。

ところが、台所のほうから、ことこととやさしい音が聞こえてくる。やがて夫が、お盆を手にやってきた。

「はい、雑炊。レトルトだけどさ」

湯気の立つ器が、二つ。私の分と、自分の分だ。しかも洗濯機は回り、シンクの洗い物も片付いている。

「えっ、すごい。ちゃんと自分のも用意したんだ」

「成長したでしょ」

夫は、得意げに胸を張ってみせた。そのドヤ顔がおかしくて、でも妙に頼もしくて、私はまた笑ってしまった。

「うん。二番にご飯、ちゃんと入ってる」

「だろ? あれから俺なりに考えたんだよ」

不器用なりに、ちゃんと前回の私の言葉を覚えていてくれた。形になった優しさを前に、胸の奥がじんわりと温かくなる。

スプーンを口に運びながら、私はこの人と暮らせてよかったと、しみじみ思ったのだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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