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義母「あら、気づいてたの」→妻「気づきますよ、毎日ですから」同居している義母の何気ない嫌がらせとは

  • 2026.6.17

毎日の干し直し

同居している義母には、毎朝決まった習慣があった。私がベランダに干した洗濯物を、わざわざ全部はずして干し直すのだ。

ハンガーの間隔、靴下の向き、タオルの折り方。私のやり方では気が済まないらしい。

けれど、ある日から様子が変わった。家族の洗濯物は夕方きちんと取り込まれているのに、私の服だけが、なぜかいつも干しっぱなしなのだ。

夜露に濡れた私のブラウスを取り込みながら、何度ため息をついたか分からない。これはもう、性格の問題ではない気がした。

夫に相談してみた。返ってきたのは、いつもの言葉だった。

「あの人に悪気はないから。ああいう性格だから仕方ないよ」

「でも、私の分だけ取り込まないのよ。悪気がなくてできること?」

「まあまあ、そう尖るなって。気にしすぎだよ」

夫は義母に何ひとつ言うつもりがなかった。事なかれ主義の背中を見ながら、私はこの人をあてにするのをやめた。

直接、伝えた

翌朝、また干し直しの最中だった義母に、私は静かに歩み寄った。

「お義母さん。干し方が気になるなら、教えてください」

義母の手が止まる。私は声を荒げず、ただまっすぐに続けた。

「私の分だけ取り込まないで残すのは、悲しいです」

義母の頬が、わずかにこわばった。一瞬、何か言いかけて飲み込み、それから目をそらした。

「あら、気づいてたの」

「気づきますよ、毎日ですから」

「悪気はなかったのよ。ただ、ねえ」

言い訳めいた声が、尻すぼみに小さくなる。私は一歩も引かなかった。

「悪気がなくても、毎日続けば、意味は伝わります」

義母はもう、私と目を合わせられなかった。手すりに視線を逃がしたきり、黙り込む。プライドの高いこの人が、初めて言葉に詰まった瞬間だった。

夫を飛び越えて

その日を境に、干し直しはぴたりと止まった。

私の洗濯物も、夕方には家族の分と一緒に、きちんと取り込まれるようになった。

義母は私と顔を合わせても、以前のように上から構えなくなった。むしろ、こちらの様子をうかがうような、おとなしい態度になった。

何も知らない夫は、数日後にのんきな声で言った。

「最近、母さん、なんか変わったよな。前より穏やかっていうか」

「私が直接話したの」

それだけ返した。夫は「え」と間の抜けた顔をしたきり、二の句が継げないようだった。

「お前、母さんに直接言ったのか」

「あなたが言ってくれないからよ」

夫はばつが悪そうに頭をかいた。あれだけ「仕方ない」を繰り返した人が、ばつ悪く黙り込んでいる。

誰かを間に立てなくても、自分の言葉で、ちゃんと一線は引ける。乾いたタオルを取り込みながら、私はそう思った。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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