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「俺、浮気相手いるんだ」別れ話中にカミングアウトした彼。数年後、別れて分かった正解

  • 2026.6.17

隠されていた借金

一年付き合った彼に、隠し事があると知ったのは、付き合ってしばらく経ってからだった。

彼はギャンブルがやめられない人で、その負けは積もり積もって、百万円近い借金になっていた。

「次で取り返すから。今度こそ本当に」

その「今度こそ」を、私は何度聞いただろう。別れたほうがいいと頭では分かっていながら、情が断ち切れず、ずるずると関係を続けてしまった。

けれど、付き合って二年の記念日が近づいた頃、ふと我に返った。このまま一緒にいて、自分はどうなるんだろう。私はようやく、別れを切り出す決心をした。

開き直った捨て台詞

意を決して「別れたい」と告げると、彼は少しも傷ついた様子を見せなかった。それどころか、軽く笑ってこう言ったのだ。

「俺、浮気相手いるんだ」

あまりに軽い口調に、一瞬、言葉を失った。

「……それ、今ここで言うんだ」

「だってもう終わるんだろ。だったら関係ないじゃん」

「別の子って、誰のこと?」

「言う必要ある?どうせもう他人になるんだから」

「そうだね。じゃあ、私はもう何も心残りないや」

引き止めも、謝罪も、何ひとつなかった。

彼はばつが悪そうに目を逸らし、貧乏ゆすりを始め、それきり押し黙った。

借金を抱えながら浮気までして、最後の最後まで開き直る。その小ささを目の当たりにして、私の中にわずかに残っていた未練は、嘘みたいにきれいに消えた。

不思議と、悲しくはなかった。むしろ、長く背負っていた重い荷物を下ろしたように、体が軽い。私は彼に背を向けて、一度も振り返らず歩き出した。

別れて分かった正解

その後、彼は浮気相手とそのまま付き合い始めたらしい。

あれだけ「借金を返す」と言っていた人が、生活を立て直した気配はなかった。

あれから数年。

私は、とても誠実で優しい人と出会い、結婚した。今は穏やかな毎日を、ふたりで重ねている。

「最近、笑ってることが増えたね」

夫にそう言われて、自分でも驚いた。

付き合いたての私は、いつも不安そうな顔をしていたらしい。

「そりゃあ、毎日安心して暮らせてるからだよ」

「俺は嘘もつかないし、隠し事もないからね」

冗談めかして笑う夫の言葉が、しみじみ嬉しかった。

当たり前のことが当たり前にある毎日が、こんなにも穏やかだなんて、あの頃の私は知らなかった。

たまに見かける彼の様子は、当時と何ひとつ変わっていないようだった。

比べるつもりはない。ただ、あのとき思いきって見限った選択は、間違っていなかったのだと、今の幸せが静かに証明してくれている。

別れ際の捨て台詞は、最後の置き土産だったのかもしれない。おかげで未練なく踏み出せたのだから、と今では思える。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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