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妻「ねえ!この5万円なに?」→「別に」とはぐらかす夫。だが、思わぬ使い道にそれ以上怒れなかったワケ

  • 2026.6.17

毎月消える5万円

子どもが生まれて、我が家は家計の管理を見直したばかりだった。

大きな支出は必ず二人で相談する。それが夫婦で決めたルールだった。

ところがある夜、通帳を眺めていて手が止まった。

毎月きっかり5万円が、誰にも告げられないまま引き出されている。

「ねえ!この5万円なに?」

「別に。たいしたことじゃない」

夫は画面から目を離さず、軽く流した。

「たいしたことじゃないって、半年で30万だよ」

「俺の小遣いだって。いちいち聞くなよ」

小遣いは別に渡している。

それを言うと、夫は急に声を荒げた。

「黙ってただけだろ!何が悪い!」

その言い方に、胸の奥がすっと冷えた。ごまかしている。直感がそう告げていた。

突きつけた一覧表

翌朝、私は通帳の引き出し履歴を、日付と金額ですべて紙に書き出した。

一月、二月、三月。きっちり5万円が並ぶ一覧を、夫の前に静かに置く。

「これ、全部の記録。説明してくれる?」

夫の目が、紙の上を泳いだ。

口を開きかけて、また閉じる。

「……実は」

絞り出すような声だった。打ち明けられたのは、義母への仕送りだった。

年金だけでは生活が苦しいと相談を受け、誰にも言わずに送り続けていたという。

「お義母さんが困ってるなら、私だって協力したい。でも、なんで黙ってたの」

「相談したら、反対されると思って…」

「私が、お義母さんを見捨てるような人間だと思ってたの?」

「いや、そうじゃない。ただ、言い出すタイミングを逃して、ずるずると……」

「逃したんじゃなくて、隠したんだよ。半年も」

「ローンも教育費もこれからなんだよ。勝手に決められたら、何を信じればいいの、お願いだからちゃんと言ってよ」

夫はもう、言い返さなかった。観念したように、深く頭を下げた。

「悪かった。全部、ちゃんと話すべきだった」

開かれた通帳

その日から、夫は通帳を自分から見せるようになった。

お義母さんへの援助そのものは、二人で続けることにした。

「今月はこれだけ送ったから。一応、見ておいて」

聞いてもいないのに、夫のほうから報告してくる。

隠し事をしていた頃の、あの落ち着かない表情はもうなかった。

「正直に出してくれて、よかった」

そう返すと、夫はばつが悪そうに目を伏せた。あれだけ「たいしたことじゃない」と突っぱねていた人が、今は私の顔色をうかがっている。

隠し通そうとした側と、それを暴いた側。立場は、すっかり入れ替わっていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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