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「わからないですね」退院日に首をひねる医師。健診から始まった隔離生活の不可解な結末【医師解説あり】

  • 2026.6.17

20年前、30代だった私は、健康診断をきっかけに生活が一変しました。まさか自分が入院することになるとは、そのときは想像もしていませんでした。【医師解説つき】

突然の隔離入院

健康診断で「肺に影がある」と言われ、結核(結核菌という細菌が主に肺に感染し、せきや発熱などを引き起こす感染症)の可能性が高いと説明を受けました。精密検査の結果が出るまで、周囲への感染を防ぐための隔離病室に案内され、入院生活が始まりました。

静かな部屋でひとりベッドに腰を下ろした瞬間、不安が胸いっぱいに広がりました。この先どうなるのかと考えても答えは見つからず、ただ天井を見つめながら横になっていました。

一転した検査結果

入院から1週間後、再び受けたエックス線検査で肺に異常は見られないと告げられました。診察室で画像を見つめながら、医師は首をひねり、「わからないですね……」と何度もつぶやいていました。その歯切れの悪さが、かえって不安をあおりました。

最終的には結核ではないと判断され、その日のうちに退院が決まりました。安心したはずなのに、医師の戸惑った表情が頭から離れず、あの隔離の日々は何だったのだろうという思いが残りました。

心に残った違和感

退院して日常に戻ってからも、病室で過ごした孤独な時間を思い出すことがありました。診断一つで入院が決まり、誰にも会えない生活が始まったことに、後からじわじわと怖さを感じたのです。

医療を信頼していないわけではありません。ただ、一つの病院での診断だけで状況が大きく動いていった現実に、戸惑いを覚えました。

まとめ

診断一つで日常が大きく変わってしまうこともあるのだと、身をもって知った経験でした。医師の言葉を信頼しつつも、もし少しでも疑問が残るなら「セカンドオピニオン」などで別の視点を取り入れる勇気も、自分自身の体を守るためには必要なのかもしれないと、今振り返って感じています。

医師による解説:軽い炎症だった可能性も

「肺の影」=結核とは限らない

健康診断で見つかる「影」は、一過性の肺炎や、撮影条件によって一時的に映り込むものもあります。1週間で消えたのは、自然治癒した軽い炎症だった可能性も考えられます。

「疑い」段階での隔離の必要性

結核は公共性の高い感染症(二類感染症)のため、確定前でも周囲への感染を防ぐために隔離が必要になる場合があります。これは社会と患者さん自身を守るための標準的な手続きです。

納得できないときは「別の視点」を

医療にはどうしても「経過観察(様子見)」が必要な場面があります。医師の言葉に不安や疑問が残る場合は、検査画像を持参して別の医療機関でセカンドオピニオンを受けることも有効な選択肢です。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)

著者:片岡さなえ/50代女性・主婦

イラスト:藤まる

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)


監修者:医師 医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長 菊池大和先生

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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