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退職金2,200万で『定期預金+NISA口座の開設』のプランを契約→1年後、銀行で告げられた一言に60代男性が“青ざめたワケ”

  • 2026.7.10
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

退職金を受け取った際、銀行から「退職者専用プラン」を案内された経験がある人も多いのではないでしょうか。

退職者専用プランでは、通常よりも利率が高い定期預金を組めるのが一般的です。

ただし、プランによっては投資信託の購入やNISA口座の開設が条件となっている場合も。

今回は、退職金2,200万円で退職者プランを利用したものの、1年後に思わぬ事態に直面することとなった男性の事例を紹介します。

退職金2,200万円で「定期預金+NISA」のプランを利用することに

60代の男性・Aさん(仮名)は、長年勤めた会社を退職して退職金2,200万円を受け取りました。

元同僚が退職者専用プランで高金利の定期預金を組んだと聞いていたAさんは、早速銀行へと向かいます。

Aさんが利用していた銀行では、退職者専用プランとして以下の3種類の定期預金がラインナップされていました。

  • ベーシックプラン:年利1.0%(2ヶ月もの)
  • NISAプラン:年利2.0%(2ヶ月もの)+NISA口座の開設
  • 投資信託プラン:年利5.0%(2ヶ月もの)+投資信託を定期預金の同額以上購入

退職金を少しでも増やしたいと思いながらも、これまで運用経験がなかったAさん。

「金利は高いほうが嬉しいし運用にも挑戦してみたいけど、いきなりまとまった金額の投資信託を購入するのは怖い…」

悩んだ結果、NISAプランを選択してNISA口座を開設。

退職金のうち2,000万円を定期預金に預け入れ、残りの200万円をNISA口座で運用することにしたそうです。

「これで効率よく資金を増やせたらいいなと思っていました」

しかし1年後、思わぬ事態に直面することとなります。

NISAのマイナスで不安が大きくなり、解約へ…

1年後、記帳のついでにNISAで運用している投資信託の状況を確認しようと銀行へ向かったAさん。

「Aさんが運用した200万円は、現在資産評価額が約180万円となっています」

担当者の言葉を聞いて、一気に不安が押し寄せ青ざめたといいます。

「投資信託は長い目で見なければいけないとわかっていましたが、20万円もの損失が出ていると思うと、このまま運用し続けるのが怖くなってしまいました」

結局、AさんはNISA口座の投資信託を全額売却することに決めました。

NISAの投資信託の売却により「退職者専用プラン」が全体で約14万7,000円のマイナスに

Aさんは退職者専用NISAプランの定期預金に2,000万円を預け入れ、2ヶ月で約5万3,000円(税引後)の利息を受け取っていました。 

しかし、同時に開設したNISA口座で最終的に約20万円の損失が出たため、全体では約14万7,000円のマイナスに。

「実はその後、相場が持ち直していたんです。やはり売却を急ぎすぎたなと反省しています」

Aさんは、当時をそう振り返っています。

退職金の運用は投資経験やリスク許容度に合った選択を

今回Aさんが利用した退職者専用プランは「NISA口座の開設」が条件でしたが、「せっかく口座を作るなら」と、運用の知識が不十分なまま投資信託の購入に踏み切ってしまったことが裏目に出てしまいました。

しかし、銀行によっては投資信託の購入とセットでなければ高金利の定期預金を利用できないプランもあります。

投資信託は効率的に資産を増やせる可能性がある一方で、元本割れのリスクを伴う商品です。

「まずはつみたて投資から始める」「多少金利が下がっても運用を条件としないプランを利用する」など、ご自身の運用経験やリスク許容度に合わせた選択をしましょう。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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