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“退職金2,000万”を受け取った60代男性→銀行員に勧められ『金利が年5%』の定期預金へ…その後、判明した“想定外の事実”

  • 2026.7.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、退職金2,000万円を受け取った62歳Aさんの体験談です。銀行で勧められた年5%の特別金利に魅力を感じて契約したものの、高い金利が続くのは最初の数か月だけだと後から知り、戸惑った経緯をご紹介します。

「退職金は大きなお金だから、まずは安全に預けておきたい」

Aさんは62歳。長年勤めた会社を定年退職し、退職金として2,000万円を受け取りました。「大きなお金だから、まずは安全に預けたい」と、取引のある銀行の窓口を訪れます。

すると担当者から、「退職された方限定で、年5%の特別金利の定期預金があります」と勧められました。普通の定期預金よりはるかに高い金利に、Aさんは魅力を感じたといいます。

年5%が続くのは、最初の数か月だけだった

契約内容をよく確認すると、年5%の金利が適用されるのは、最初の3か月など決められた期間だけでした。さらに、預ける資金の半分を定期預金、もう半分を投資信託で運用することが条件となっていたのです。

「高い金利は、預けたお金全体にずっと付くものだと思っていました」

Aさんはそう振り返ります。セットで購入した投資信託には販売手数料がかかることがあり、価格や為替の変動によっては、受け取る額が当初の期待を下回ることもあります。高い金利だけに目を向けるのではなく、契約全体の内容やリスクも確認することが大切です。

特別金利の仕組みを知っておく

退職金を受け取った時期は、金融機関から運用の提案を受けやすいタイミングです。「退職者限定・高金利」とうたう商品には、定期預金と投資信託などを組み合わせたものが少なくありません。

こうした商品が必ずしも悪いわけではなく、内容を理解して選べば役立つ場合もあります。ただ、高金利という言葉だけで判断すると、思っていた運用と違うことになりかねません。

契約の前に、三つを確認する

退職金の預け先を選ぶときは、契約の前に次の点を確認してみてください。高い金利が適用される期間はどれくらいか。セットで購入する商品に手数料はいくらかかるか。そして、その商品にどんなリスクがあるか。

すぐに決めず、一度持ち帰って家族と相談するだけでも、納得して選びやすくなります。大切な退職金だからこそ、中身を確かめてから決めるようにしましょう。


執筆・監修:中川 佳人
金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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