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「ほんと気が利かない!」私の悪口を誤って送ってしまったママ友。だが、私の冷静な返しで空気が一変

  • 2026.6.15

夜遅くに届いた一通

小学校のPTA役員で、何人かのママと同じグループになった。

その中心にいたのが、いわゆるリーダー格のママだった。

声が大きく、仕切りもうまい。誰もが彼女に気をつかっていた。

打ち合わせ前夜、グループチャットに彼女からの通知が灯った。

文の初めには「明日の打ち合わせの件」。

連絡事項だろうと、なにげなく開いた。

「〇〇さんって、ほんと気が利かない!」

「明日もどうせ話してこないよ」

表示されたのは、私の名前だった。

指先がすっと冷たくなった。これは、私への陰口だ。本来は別の誰かに送るつもりが、まちがってグループ全体に流れてしまったらしい。

画面を見つめたまま、しばらく動けなかった。

普段から笑顔で接してくれていただけに、裏ではこう思われていたのかと、胸の奥がずしりと重くなった。

焦りのスタンプが連打される

数秒後、画面が小刻みに揺れはじめた。彼女からのスタンプが、次々と飛んでくる。

「ごめん、間違えた!」

「今のなし!ほんとごめん!」

「ほんとに違うの、誤解だから!」

慌てふためいた絵柄のスタンプが、二つ、三つと積み重なっていく。

取り消そうとして、けれど消しきれない焦りが、画面越しに伝わってきた。

グループにいる他のママたちは、誰も口を開かない。

既読の数字だけが、静かに増えていく。みんなが固唾をのんで、私の返事を待っているのが分かった。

心臓はまだ早鐘を打っていた。それでも、ここで取り乱したら同じ土俵に立つだけだと思い直した。

私は一度だけ深く息を吐いて、文字を打った。

たった一行の返信

「間違えて本音が送られてしまったようですね。明日の会議は遅れずに伺います」

送ったのは、それだけ。怒りも嫌味も、あえて足さなかった。

送信した瞬間、グループ全体がぴたりと凍りついたのが分かった。

彼女からのスタンプも、ぱたりと止まった。

翌朝の会議室。

私が席につくと、いつもは真っ先に話しかけてくる彼女が、目を伏せたまま動かなかった。

資料を配る順番でも、私の前を避けるように手が止まる。

「議題、先に進めちゃっていいですか」

私が淡々と切り出すと、周りのママたちが小さくうなずいた。

「うん、進めよう」

「昨日の件は、もういいから」

誰かがそう言い添えると、彼女は肩をすぼめて、ますます小さくなった。

会議のあいだ、一度も私と目を合わせられないままだった。

あれだけ場を仕切っていた人が、今は隅でうつむいている。それからというもの、周囲のママたちも自然と彼女から距離を置くようになった。

言い返さなくても、伝わるものはある。あの一行で、立場はきれいに入れ替わっていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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