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「育児も家事も半分ずつだよ!」と同僚に自慢する夫。だが、娘の無垢な一言で表情が一変

  • 2026.6.15
「育児も家事も半分ずつだよ!」と同僚に自慢する夫。だが、娘の無垢な一言で表情が一変

SNSの中のいいパパ

夫は、外ではすっかり「いいパパ」で通っていた。

休日に娘を公園へ連れて行く写真をSNSに上げると、親戚や友人からコメントが並ぶ。

「最近のお父さんは違うね。うちもこれくらい手伝ってほしいわ」

その投稿を、夫は満足げに私に見せてくる。

「俺、イクメンだからさ」

けれど現実は、写真に写らない場所で回っていた。

夜泣きの対応も、サイズアウトした服の整理も、保育園の連絡帳も、気づけば全部私の手元にある。

夫が引き受けるのは、誰かの目に映る一場面だけだった。

同僚を招いた休日

その日は、夫が会社の同僚を二人、家に招いていた。

リビングにお茶を出し、私は娘と並んでソファの端に座る。

話題が子育てに移ると、夫は得意げに身を乗り出した。

「基本的に育児も家事も半分ずつだよ!」

「やっぱり夫婦は協力しないとね」

「えー、理想的じゃないですか」

同僚の一人が感心したように言う。

私は黙ってお茶をすすった。否定もしない。ただ、聞いていただけだ。

すると、隣の娘がきょとんとした顔で夫を見上げた。

「でもパパ、お洗濯の場所も知らないよね?」

場の音が、すっと引いた。

夫の口元が、笑った形のまま固まる。

「保育園の持ち物も、ママが全部やってるよ」

娘はただ、見たままを口にしただけだった。

悪気なんてどこにもない、まっすぐな声だった。

演技が崩れた瞬間

夫は苦笑いを浮かべ、なんとか取り繕おうとした。

「あー、ほら、洗濯カゴの場所がたまに変わるからさ」

「変わらないよ。ずっと一緒だよ」

娘にあっさり返され、夫の言葉が宙に浮く。

話題を変えようと、夫は別の方向へ口を開きかけた。

「そういえば、この前のプロジェクトがさ……」

けれど、その続きはもう誰の耳にも入っていなかった。

同僚の二人は、お茶のカップに目を落としたまま、気まずそうに視線を交わしている。

「……お子さん、よく見てらっしゃいますね」

片方がぽつりと言うと、もう一人が小さくうなずいた。

穏やかな言葉なのに、それが何を意味しているかは、その場の全員に伝わっていた。

夫はそれ以上、半分ずつの話を続けられなかった。

視線を膝のあたりに落とし、いつもの自慢げな顔は、どこかへ消えていた。

同僚たちが帰ったあと、夫は私の顔をまともに見ようとしなかった。

「洗濯機…一番左のボタンで合ってる?」

翌週、夫がぼそりとそう聞いてきた。

私は場所だけ教えて、あとは何も言わなかった。それから少しずつ、夫は連絡帳をのぞくようになった。

あの日の娘の一言が、いちばん効いたのだと思う。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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