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自信家なウサギとノロマなカメとのかけっこ競争。ウサギはサボっているようで、本当は…?【書評】

  • 2026.6.12

【漫画】本編を読む

雪のヤドカリさん(@yukinohotel)が描く、ブラックでシュールなオチが癖になる『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』。

本稿では、著者ならではのブラックかつユーモラスな視点を存分に楽しめる「昔話」をテーマにした作品を紹介する。

「白雪姫」に出て来る継母。「鏡よ鏡 この世で一番美しいのは誰だい?」とお決まりのセリフ。鏡はもちろん「白雪姫です」と答える。

次に継母は「それじゃあ冷蔵庫の中にあったプリンを食べたのは誰だい?」と、実に庶民的な質問をするのだが、鏡の返答、その後のやり取り。本来の「白雪姫」とは打って変わって「タメのダチかよw」とツッコみたくなるようなオチに、クスリと笑ってしまった。

昔話「おむすびころりん」をモチーフとした話は、ブラックなオチが実に筆者好みだった。ラストのコマの、ねずみの黒いシルエット。「一年分だようれしいな♪」というセリフも怖い。

「うさぎとかめ」の話を下地とした話は、嫌味で自信家なうさぎと、努力家で善良なかめが出て来る話なので、うさぎが懲らしめられる「ギャフンもの」なのかと思いきや……ハートフルなオチもいい。

「浦島太郎」モチーフの話はと言うと。「なに? これは…」(汗)と、いじめられていたかめも、いじめっ子も言っている通り、読者も同じ気持ちになって笑えるので、読んでみてほしい。

文=雨野裾

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