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【日常ミステリー】昼寝中の男のカードで決済されたレシート→棚に並んだ強力粉に背筋が凍った朝

  • 2026.6.13
【日常ミステリー】昼寝中の男のカードで決済されたレシート→棚に並んだ強力粉に背筋が凍った朝

財布から出てきた一枚のレシート

家計簿をつけ始めたのは、社会人になって2年目の春からだった。

財布を整理しているうちに、見覚えのないレシートが一枚、小銭入れの奥から出てきたのです。

日付は昨日。場所は徒歩5分の近所のスーパー。買った商品は三点だけでした。

「アボカド、納豆、強力粉」

私はアボカドの食感が苦手で何年も口にしていません。家でパンを焼く道具も習慣もない一人暮らしです。誰かのレシートが財布に紛れ込んだのだろうと、最初は軽く考えていました。

ところがレシートの下部に視線を落とした瞬間、指先が冷たくなったのです。

決済欄に、自分のクレジットカード番号の下4桁が確かに印字されていました。

昼寝していた時間の決済記録

慌てて利用明細アプリを開きました。昨日の14時07分、近所のスーパーで決済が一件、確かに通っています。

金額はレシートに書かれた数字と一円単位まで一致していました。

その時間、私は何をしていたか。布団の中で昼寝をしていたはずでした。スマホのアラーム履歴を確認しても、14時に解除した記録だけが残っています。

寝る直前にSNSを見ていた時刻も13時半で残っており、目覚めたのは15時前後でした。

「昼寝してたよな、絶対に」

独り言が口から漏れました。寝ぼけて買い物に行った記憶もなければ、スーパーから自宅まで歩いて帰った疲労感も残っていません。

それなのに、明細には金額が刻まれているのです。玄関のサンダルにも、雨上がりの路面で付きそうな汚れは一つも見当たりませんでした。

嫌な予感に押されて、キッチンの棚を開けました。すると一番手前の段に、昨日まで存在しなかったはずの強力粉の袋が、ひっそりと並んで置かれていたのです。

アボカドも納豆も見当たりません。強力粉だけが、なぜか開封もされず棚に残っていました。背筋を冷たいものが伝った瞬間でした。

二度と起きなかった不可解

カード会社に念のため不正利用の照会をかけましたが、決済自体は端末も場所も正規のもので、不審な操作の痕跡はないと回答されました。

明細上は本人決済として処理されているのです。

スーパーに電話で問い合わせても、購入者がどの客だったか防犯カメラを見ても判別が難しいと、申し訳なさそうに告げられました。

強力粉の袋は怖くて触れず、しばらく棚の奥に押し込んだまま放置しました。

あの日以降、似たような不可解な決済も、覚えのない買い物も、一度も起きていません。

昼寝の時間に誰が私のカードで何を買ったのか、どうして強力粉だけが棚に残っていたのか、いまも答えは出ないままです。家計簿を開くたびに、あの日のレシートだけが頭をよぎる夜があります。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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