1. トップ
  2. 「どこから片づける?」実家じまい成功のカギは順番だった|親の抵抗感を減らす進め方

「どこから片づける?」実家じまい成功のカギは順番だった|親の抵抗感を減らす進め方

  • 2026.6.8

「どこから片づける?」実家じまい成功のカギは順番だった|親の抵抗感を減らす進め方

親の老いやその先を考えると、避けて通れない「実家じまい」。片づけや空き家、不動産、家族との話し合いなど、気になることはたくさんあります。話題の新刊『実家じまいを考えたら知りたいことが全部のってる本』から、進め方のコツを抜粋して6回に分けて紹介。第5回は、意外に大事!片づけの順番です。

片づけの実践手順①:「どこからするか」で進み具合が変わる

親の抵抗感にも配慮する

実家片づけは順番によって、なかなか進まなくなります。親が普段過ごす場所は散らかりが気になるかもしれませんが、そこから着手しようとすると親の抵抗感が強まる結果に。せっかく帰省したからと一気に進めようとするのも失敗のもとです。

物をひと部屋に収まる程度まで減らせると、実家じまい(家の売却など)や親の施設入所の際にもラクですが、短期間にごっそり家財道具がなくなると、親の心の拠り所も失われてしまいます。「物コミュニケーション」で親の思いを汲み取りつつ、ゆっくり根気よく進めましょう。

重要な物はまずひとまとめに

物を減らす、整理する以外に、お金・健康関係の重要書類などがどこにあるかの確認も、実家片づけの目的です。ただ、お金関係の書類などについて、最初からいろいろ聞かれるのをいやがる親も多いもの。ひとまずは1カ所に集めておき、親が片づけに慣れてから精査・整理するのがおすすめです。重要な物がある場所がわかっていたら子も安心ですし、それ以外は業者に片づけや処分をまかせる、といったことも可能になります。

重要な物をしまった場所を忘れることも

親が重要な物を大切にしまいすぎて、どこにあるのかわからなくなるケースもある。用心のため、通帳と印鑑を別々に保管しようと印鑑だけレジ袋にくるんでベッドの下に入れたまま亡くなり、子が探すのに苦労したといった話も。

片づけの基本の進め方

「命に関わる順」「親の抵抗感が薄い順」を念頭に。実家の状況、物の量、親の様子などでも柔軟にアレンジを。

×3つの「ない」を守って片づけを進める!

①しまい方にこだわりすぎない
きれいな収納より使いやすさファーストで。

②物を全部出さない
出しっぱなしの物を整えることを優先して。

③押入れ・納戸は先にしない
何が入っているかわからない「パンドラの箱」はあとで。

片付けの手順②:まず動線上を片づけて安全確保

転倒防止・避難経路確保から

スムーズな片づけには順番も重要とお伝えしましたが、ファーストミッションは「動線確保」。親が普段過ごす部屋から玄関、寝室からトイレまでの間が最優先。動線上に邪魔な物があると、いざというとき避難できないなど命にも関わります。また、高齢者宅では夜、寝室からトイレに行こうとして物につまずき、転んで骨折したということも起こりがちです。親の安全・安心のために、まずはそれらの場所から。動線確保のためには、「できるだけ多く床面を出す」ことを心がけてください。

床置きの物をまず撃退する

親が日々出入りするトイレや洗面所、立ち働くキッチンなどに床置きの物があれば、それも早めに撃退! 体力がなくなるにつれ動線上に物を置いてしまいがち。買ってきた物が入ったままのレジ袋や、一時保管のつもりで長期間放置されている段ボール箱などが、よく移動する場所に床置きになっていたら、体力低下のサインです。

防災観点では、背の高い家具の上に積まれている物も、落下防止のため早めに片づけを。親がケガや入院をしたといったことになると、片づけどころではなくなります。

高齢者の事故理由No.1は「転倒」

65歳以上の救急搬送事故原因の約75%は「ころぶ(転倒)」(東京消防庁2024年集計データ)。次点は「落ちる」で階段からの転落。「ころぶ」も「落ちる」もそれぞれ4割以上は、入院が必要なケガ。やはり動線確保は実家片づけの急務!

優先して片づける場所

1階

2階

監修いただいたのは

渡部亜矢 先生
Aya Watanabe●実家片づけアドバイザー
「実家片づけは、 親や自分の人生を振り返ったり、本当に必要な物を考えたりする機会にも。想定外のことも起こりがちですが、柔軟に進めていきましょう!」

イラスト:てらいまき

※この記事は、『実家じまいを考えたら知りたいことが全部のってる本』渡部亜矢・高橋正典・大橋理宏 監修(主婦の友社刊)の内容をウェブ記事用に再編集したものです。

元記事で読む
の記事をもっとみる