1. トップ
  2. エンタメ
  3. 信仰に生涯を捧げた女性の物語。映画『アン・リー/はじまりの物語』

信仰に生涯を捧げた女性の物語。映画『アン・リー/はじまりの物語』

  • 2026.6.5

映画ライター杉谷伸子と謎の美女B子によるお気楽映画評論ユニット・お杉とB子が今注目の映画について語る連載「お杉とB子のMOVIE TALK」。今回のお題は、6月5日から全国公開の映画『アン・リー/はじまりの物語』です。

リアリティを追求。アマンダの役者魂に拍手!

お杉

シェーカー教団の創始者アン・リーの波乱の生涯を描いた力作よ。信仰に生きた人間の伝記って難しそうな印象があるけど、のっけから語り口に引き込まれたわ! アン・リーの生涯を信者たちが讃える風景が厳かなミュージカルのよう。

B子

聞きなれない宗教ですが、18世紀イギリスでアンが「キリストの化身」との啓示を受けて、始めたそう。踊りまくって、トランス状態っぽくなるのが謎だったわ。

お杉

正確には「揺れ」よね。だから「シェーカー」と呼ばれるの。精霊に突き動かされると自然と歌い、踊り出していたそうよ。ただ、その歴史は苦難の連続。

B子

新興の宗教って迫害されるもの。イギリス国教会からは異端視され、理想郷を作ろうとしたアメリカでも酷い目に遭う。でも建築、労働、手仕事を重んじる教義などは間違ってないと思うの。なぜ嫌われたの?

お杉

それは現代から歴史を振り返る視点だからじゃない? 人は、未知のもの、自分たちとは違うものに脅威を感じるのよ。それにしても、穏やかに暮らしてる人々にあんな仕打ちをするなんて。

Ⓒ2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

B子

マザー・アンは暴力なんかに屈しない。投石で失明した教徒も信仰心を失わないし、信仰心って人にパワーを与えるんだね。アンを演じるアマンダ・セイフライドの体当たり演技には感銘を受けたわ。教祖が乗り移ったみたいだったし。

お杉

少女時代から晩年まで、容貌だけじゃなく、内面の変化も体現してたよね。アンを演じるためにボトックスをやめたんですって?

B子

ハリウッド女優が疎むシワやたるみを敢えて見せる! その勇気がリアリティを生んだ。画面には映らない部分も、細かく役作りしていたそう。モナ・ファストヴォールド監督とアマンダのこだわり、すごい。

information

『アン・リー/はじまりの物語』

監督/モナ・ファストヴォールド
出演/アマンダ・セイフライド、トーマシン・マッケンジー、ルイス・プルマン、ステイシー・マーティンほか

6月5日より全国公開。

お杉とB子

男性2人の間で揺れる『マテリアリスト 結婚の条件』(5月29日公開)。私的にはペドロ・パスカル演じるハリー一択よ。(お杉)

『マスターズ・オブ・ユニバース』(6月5日公開)のヒーマン役のニコラス・ガリツィンの肉体美に惚れ惚れ。フィギュア?(B子)

イラスト・いいあい

anan 2497号(2026年5月27日発売)より

元記事で読む
の記事をもっとみる