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「健康に悪影響ある」W杯会場でペットボトル持ち込みが禁止…猛暑大会でファン団体が猛反発

  • 2026.6.5

2026年ワールドカップの開幕を前に、FIFAの新たな方針が大きな波紋を広げているとのこと。アメリカ、カナダ、メキシコで開催される今大会の全16スタジアムにおいて、観客が再利用可能なペットボトルについても持ち込みを禁止する方針を示した。

『Guardian』や『ESPN』などによれば、当初FIFAは、透明で空の再利用可能なプラスチックボトルについては会場内への持ち込みを認める方針だったという。観客はそれをスタジアム内の給水ポイントで満たし、暑さ対策として利用できるはずだった。

しかし、FIFAは大会直前になって方針を変更。最新のスタジアム行動規範では「誤解を避けるため、再利用可能な水筒はスタジアム内に持ち込むことはできない」と明記された。

FIFAはこの決定について、「選手や観客への危険、負傷のリスクを防ぐため」と説明している。水筒が投げ込まれる危険性などを考慮した安全対策であり、すでに一部会場では外部からのボトル持ち込みが禁止されているため、全会場でルールを統一したという立場だ。

だが、サポーター団体は強く反発している。欧州のファン団体「Football Supporters Europe」の事務局長ロナン・エヴァン氏は『Guardian』に対し、「これは本当に健康上のリスクだ」と批判したとのこと。

「ヨーロッパでも、熱中症でスタンドの観客が倒れるケースを目にすることが増えている。計算はとても単純だ。水へのアクセスを難しくすればするほど、深刻な熱中症や脱水症状のリスクは高まる」

2026年W杯は北米の各地域で開催され、アメリカ、メキシコ、カナダでは試合開催時に気温32度以上になることも予想されており、水分補給は単なる快適性の問題ではない。会場周辺ではミストステーション(噴霧器)、送風機、給水ステーション、冷却テントなどを用意すると説明している。また、選手については全試合で前後半の途中に3分間の飲水タイムを設ける方針だ。

しかし、ファン団体からは「選手には飲水タイムを設ける一方で、観客には水筒を持ち込ませないのか」という疑問の声が上がっているようだ。

またもう一つの問題は、会場内で販売される水の価格がまだ明らかになっていないことにもある。

W杯会場で販売される水、炭酸飲料、ジュースなどは、長年のFIFAスポンサーであるコカ・コーラ社が供給する予定となっている。FIFAは、水の価格について「各スタジアムで通常行われるイベントと同程度に設定される」としているが、具体的な金額は公表されていない。

筆者:石井彰(編集部)
画像出典:Getty Images

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