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ロイヤルブライドたちの麗しいウエディング・ベールBEST10

  • 2026.6.3
Getty Images

花嫁たちの多くにとって、ウエディング・ベールは特別な日の装いに欠かせないもの。中でもヨーロッパ各国のロイヤルブライドたちは、新郎新婦だけでなく、自国にとっても重要な意味のある、ドラマチックなベールを披露してきた。熟練の職人たちが仕上げたそれらのベールは、その長さと繊細な装飾に驚かされるものがほとんど。ファッションアイテムとしても、歴史の一片としても、ひと際大きな影響力を持つものとなっている。

そうしたウエディング・ベールのなかから、「歴史上最も美しい」といわれる10人のロイヤルブライドたちのベールを振り返る。

From TOWN&COUNTRY

Fox Photos / Getty Images

ダイアナ妃/イギリス

1981年に行われ、「世紀のロイヤルウエディング」といわれたダイアナ妃とチャールズ皇太子(当時)の結婚式に必要とされていたのは、まさに世界中の人々を魅了するベール。

その結婚式で花嫁が着用したベールの制作を手掛けたのは、イギリス最古の刺しゅう工房「S.ロック&カンパニー(現ハンド&ロック)」の職人、ペギー・アンプルビー氏。映画『007』シリーズに登場するスパイたちと同じレベルの守秘義務を負っていた彼女は、同僚たちに「2週間の休暇をとる」とうそをつき、自宅で昼夜を問わず作業を続けた。そうして完成させたのは、ドレスの25フィート(約7.6メートル)のトレーンを覆う、長さ40フィート(約12メートル)のベール。ベールのために使用されたチュール生地の総量は、153ヤード(約139メートル)にもおよんだそう。

シルクチュールとマザーオブパールのスパンコール1万個を使用したそのベールを、ダイアナ妃は実家のスペンサー家に受け継がれるティアラとともに着用した。

Pascal Le Segretain / Getty Images

キャサリン皇太子妃/イギリス

ウィリアム皇太子と2011年に挙式したキャサリン皇太子妃は、母国への愛と敬意を込めたウエディングドレスとベールをまとったた。当時「アレキサンダー・マックイーン(現「マックイーン」)」のデザイナーだったサラ・バートン氏がデザインを手掛け、繊細な手刺しゅうは、王立刺しゅう学校が担当した。

ベールに施された刺しゅうで描かれたのは、イギリスを構成する4つの国、イングランドとスコットランド、ウェールズ、北アイルランドそれぞれの国花であるバラとアザミ、スイセン、シャムロック(クローバー)。

挙式の日、そのベールをつけた花嫁の頭上には、エリザベス女王から借り受けた「カルティエ」の“ヘイロー・ティアラ”が輝いていた。

Keystone / Getty Images

エリザベス女王/イギリス

第2次世界大戦の終戦からわずか2年後の1947年、まだ王女だったエリザベス女王は、フィリップ・マウントバッテン海軍大尉(当時)と結婚式を挙げた。

王室所有の財産を管理するロイヤル・コレクション・トラストによると、デザイナーのノーマン・ハートネル氏が手がけた花嫁のドレスとベールのインスピレーション源は、「再生と復興」。バラとジャスミンの花、麦の穂が描き出されている。なお、ハートネル氏はその後、エリザベス女王の戴冠式用のドレスも担当した。

WPA Pool / Getty Images

メーガン妃/イギリス

ヘンリー王子と2018年に挙式したメーガン妃がまとった、長さおよそ5メートルのベールは、デザイナーのクレア・ワイト・ケラー氏が手がけたもの。コモンウェルスに加盟していた53カ国(現在は56カ国)の国花に加え、ケンジントン宮殿を象徴するロウバイの花、メーガン妃が生まれたカリフォルニア州の州花、ポピーの刺しゅうが施された。

ベールにはそのほか、花嫁の「サムシングブルー」として、ヘンリー王子との初めてのデートのときに着ていたブルーの服の生地の一部が、縫い付けられていたという。

Fox Photos / Getty Images

マーガレット王女/イギリス

1960年にアンソニー・アームストロング=ジョーンズ氏と結婚したマーガレット王女が選んだのは、将来の女王という立場にあった姉とは異なり、特別な意味を持たせることのない、シンプルでモダンなベール。ただ、デザイン制作を担当したのは姉のエリザベス女王と同じ、ノーマン・ハートネル氏だった。

凝った装飾を施さず作られたベールは、王女が挙式の前年に自ら購入したという「ポルティモア・ティアラ」を、さらに美しく見せていた。

Mondadori Portfolio / Getty Images

グレース公妃/モナコ公国

映画スターだったグレース・ケリーとモナコ大公レーニエ3世は1956年、まるでハリウッド映画のワンシーンを思わせる、おとぎ話のような結婚式を挙げた。花嫁衣装を手掛けたのは、映画スタジオMGMの衣装デザイナーだったヘレン・ローズ氏。ベールにはアンティークのブリュッセルレースを使用し、数多くの小さなパールや鳥の刺しゅうがあしらわれていた。

また、花嫁はティアラではなく、花をかたどった装飾が施された、レースのジュリエットキャップを着用した。

SVEN NACKSTRAND / Getty Images

メアリー王妃/デンマーク

オーストラリア出身のメアリー・ドナルドソンは2004年、デンマークのフレデリック皇太子(当時)と挙式。少女たちの多くが見る「お姫さまになる夢」を現実のものにした。

ロイヤルレディたちの多くは、歴史に敬意を払ったベールを作ってきたが、メアリー王妃が選んだのは、歴史あるベールを身につけることだった。着用したのは、夫のフレデリック国王の曾祖母(そうそぼ)、1905年にスウェーデン王グスタフ6世アドルフの最初の妃となったマーガレット・オブ・コノートがまとった、アイリッシュレースのベール。

Danny Martindale / Getty Images

シャルレーヌ公妃/モナコ公国

南アフリカの元オリンピック競泳選手、シャルレーヌ・ウィットストックとモナコの大公アルベール2世は2011年、大公の両親であるグレース公妃とレーニエ3世にも引けを取らないほどの、盛大な結婚式を挙げた。

ジョルジオ・アルマーニ氏がデザインしたウエディングドレスに身を包んだシャルレーヌ公妃は、亡き義母と同じように、伝統的なティアラを使用しないことを選んだ。代わりに公妃が着用したのは、アルベール大公の姉、カロリーヌ公女から借りたヘアクリップ。

ダイヤモンドがあしらわれたそのクリップは、公女が祖母のヴァランティノワ女公爵シャルロット公女から譲り受けたもの。シャルレーヌ公妃は当時、(アルベール2世から贈られた)ヴァン クリーフ&アーペルのティアラは使用せず、「モナコ海洋博物館に展示しておくことにします」と話していた。

Getty Images

レティシア王妃/スペイン

2004年にスペインのフェリペ皇太子(当時)と挙式したレティシア妃がまとったのは、スペインのデザイナー、マヌエル・ペルテガス氏が手掛けたウエディングドレス。推定価格は1000万ドル(約15億円)以上とされており、ギネス世界記録によると、「世界で最も高価なロイヤルウエディングドレス」となっている。

長さおよそ4.6メートルのシルクチュールのベールにあしらわれた刺しゅうは、結婚前にフェリペ国王から贈られた花がモチーフに。

Tim Graham / Getty Images

エディンバラ公爵夫人ソフィー妃/イギリス

エリザベス女王の末子、エドワード王子と1999年に結婚したソフィー・リース=ジョーンズは、女王のプライベートコレクションに含まれる「アンセミオン・ティアラ」とともに、クリスタルがあしらわれたウエディング・ベールをまとった。シルクオーガンザのベールとドレスのデザインを手掛けたのは、イギリス人デザイナー、サマンサ・ショウ氏。

王室が正式に認めたことはないが、ソフィー妃が着用したユニークなデザインのそのティアラは、ヴィクトリア女王が所有していたサークレットを作り替えたものだといわれている。

Hearst Owned

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