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首都圏から1〜2時間。春のデートに推したい、海が見えるクラシックホテル「葉山ホテル音羽ノ森」へ【ウエディング旅】

  • 2026.2.27

葉山の絶景を愉しむ贅沢な時間

陽光にきらめく相模湾。いつまでも見ていたい、見飽きることのない風景。
陽光にきらめく相模湾。いつまでも見ていたい、見飽きることのない風景。

オーナーがどうしても手に入れたかったというこの眺望。居心地の良い部屋から眺める遮るもののない海の景色には何にも代えがたい感動がある。春めいてきてどこかに出かけたくなるこの季節、都心から1時間ほどの葉山は、週末のドライブや休息にも丁度よい距離だ。「雄大を楽しむ別邸」というコンセプトが、ぴったりとハマる「葉山ホテル音羽ノ森」は、旅というよりも、何気ない日常をアップグレードした極上の時間を過ごせる場所だ。

首都圏から1~2時間圏内というアクセスのよさを誇る全室オーシャンビューのホテル。
首都圏から1~2時間圏内というアクセスのよさを誇る全室オーシャンビューのホテル。

開業は1987年。葉山の中でも、高台から海を見下ろす特別な場所にあり、ゲストに寄り添った丁寧なサービスで着実にファンを増やして来た。2023年11月に開業以来初の大規模リニューアルを終えて、全室が相模湾を望むオーシャンビュー、広さ44㎡以上で、スイートルーム仕様の贅沢な空間に生まれ変わった。

エントランスを入ると総ガラス張りのロビーラウンジの向こうに海が見える。
エントランスを入ると総ガラス張りのロビーラウンジの向こうに海が見える。

到着してエントランスをくぐると、柔らかな海風とともにクラシックホテルならではの品格が漂ってくる。連続するアーチ形の下がり天井、大理石の柱、豪華なシャンデリアがどこか宮殿を彷彿とさせる。ロビーには、アンドレ・ブラジリエの絵をはじめ、いくつものアートや調度品が飾られ、ロビーの奥にある階段も、美しくデザインされた鉄製の手摺りが印象的だ。

南フランスのリゾートホテルのようなロビーラウンジ。15_00〜23:00はワイン、ビールなどをフリーフローで提供。
南フランスのリゾートホテルのようなロビーラウンジ。15:00〜23:00はワイン、ビールなどをフリーフローで提供。
テラスにはリゾート気分を盛り上げるパラソルがあり、その隣の人工温泉「スパ ブルー・ラグーン」では足湯も楽しめる。
テラスにはリゾート気分を盛り上げるパラソルがあり、その隣の人工温泉「スパ ブルー・ラグーン」では足湯も楽しめる。

別邸の我が家であるかのような心地よさを味わって

シグネチャースイート「OTOWAスイート」は、窓一面に富士山、伊豆半島、箱根連山、三浦半島の180度の大パノラマが広がる。
シグネチャースイート「OTOWAスイート」は、窓一面に富士山、伊豆半島、箱根連山、三浦半島の180度の大パノラマが広がる。

今回滞在した「OTOWAスイート」は、106㎡の広さを誇り、海側に大きく開いた窓からの眺めは、視界を遮るものが一切なく、まるで海の上に浮かんでいるかのよう。大きなソファーに身を委ねて、冷えたビールを飲みながら、まずは静かな時間を過ごす。

南東の角に位置する「OTOWAスイート」のバスルーム。円形のバスタブに浸かりながら絶景を見渡す。
南東の角に位置する「OTOWAスイート」のバスルーム。円形のバスタブに浸かりながら絶景を見渡す。

客室は白を基調としたシンプルな空間。無駄な装飾を削ぎ落とすことで、窓の外に広がる海と空を最も美しく見せるための工夫だ。インテリアは、イタリアンモダンのレザーのソファーや北欧スタイルのナチュラルウッドのテーブル、テキスタイルはクリーンなオフホワイトのリネン。あえて主張を抑えたアイテム構成は、海が主役であるがゆえの選択だ。チェックインの時に見たエメラルドグリーンの海は、時間の経過と共にオレンジ色に染まる。言葉を失うほど圧倒的なサンセットの美しさだ。

岡本太郎事務所専属工場に制作を依頼した貝モチーフの天井。
岡本太郎事務所専属工場に制作を依頼した貝モチーフの天井。

新鮮な地元食材にこだわった四季折々の料理

ハマグリの豊かな旨味と新玉葱の優しい甘さ。「新玉葱と蛤のスープ 春野菜を添えて」。
ハマグリの豊かな旨味と新玉葱の優しい甘さ。「新玉葱と蛤のスープ 春野菜を添えて」。

ここでのもう一つの贅沢は何と言っても食。個人的にはビーチリゾートより、美食を目指して訪れるオーベルジュと呼んだほうがしっくりとくる。レストランは、長年腕を振るう総料理長・田原英俊シェフによる正統派のフレンチと、新設された鉄板焼の二つ。いずれも葉山牛、三浦野菜や近郊の養鶏場などから届く食材を中心に、土地の恵みを品よく引き立てている。

近海で獲れた伊勢海老をバターで丁寧に焼き上げた「伊勢海老のポワレ サフランライスとトマトのロティ ヴェルモットのソース」。
近海で獲れた伊勢海老をバターで丁寧に焼き上げた「伊勢海老のポワレ サフランライスとトマトのロティ ヴェルモットのソース」。

今回はフレンチの春の新作メニューをいただいたが、季節感を感じる素晴らしい構成だった。キャビアの添えられた初ガツオのタルタル、三浦半島で育てられた特別な卵「姫様の卵」を使ったアミューズでスタート。一気に気分が上がったのが、春野菜のスープ。ハマグリとタケノコを合わせたクラムチャウダー風のスープには、魚介の旨味が凝縮され、それでいて重くない。スターターにぴったりだった。

ブルゴーニュ・ペルナン村の「ドメーヌ・ロラン・ペール・エ・フィス」のシャルドネはバランスが最高。
ブルゴーニュ・ペルナン村の「ドメーヌ・ロラン・ペール・エ・フィス」のシャルドネはバランスが最高。

海辺のホテルらしく、伊勢海老やキンメダイなど海の幸が続くが、どれも火入れが本当に素晴らしい。頭の部分はしっかりと火を通して香ばしく焼かれ、身は絶妙なレアに仕上げられた伊勢海老は、白ワインと合わせると、幸せが満ちあふれてきた。フランスを中心に集められたビンテージワインのラインアップにも心をくすぐられた。

メインデザートの「‟フルリール“ 苺のムースと蓬クリーム 桜風味の泡」。ヘタの部分は繊細な飴細工。
メインデザートの「‟フルリール“ 苺のムースと蓬クリーム 桜風味の泡」。ヘタの部分は繊細な飴細工。

デザートは見た目も美しく、味わいも繊細。イチゴのムースに忍ばせたイチゴのコンフィチュールが濃厚で、その下のヨモギのムースとのコントラストが何とも言えなかった。

スタッフの穏やかな所作も、このホテルの魅力のひとつだ。創業時から変わらないおもてなしは、必要以上に介入せず、しかし求める瞬間にはしっかりと寄り添う。葉山という土地の空気にふさわしい、軽やかな距離感だ。

夕陽の美しさに息を呑む。
夕陽の美しさに息を呑む。

この日のレストランには、カップルが誕生日のお祝いに訪れていた。デザートがテーブルに運ばれる頃に、大きな花束が渡されて、満面の笑みを浮かべる二人に、周囲を囲むスタッフがお祝いの拍手を送っていた。温かくもそつのないスタッフの振る舞いによって、仰々しくもならず、センスよく終えることができる。それも老舗ならではの魅力だ。

海の絶景、快適な客室、素材と技を極めた食事、スタッフの温かなホスピタリティ。チェックインからチェックアウトまで、特別なことをしなくても、ただ海を眺めて過ごす時間が、二人の休日を特別なものにしてくれる。

葉山ホテル音羽ノ森

神奈川県横須賀市秋谷5596-1

Tel./046-857-0108

料金/1室1泊82,466円~(2食付・2名1室利用)※2026年2月現在

https://otowanomori.jp/

Photos: Courtesy of Otowanomori Text: Yuka Kumano Editor: Mayumi Numao

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